http://www.labornetjp.org/news/2020/0612hokoku
生存権を守る運動を広げよう!~「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」
〔反貧困ネットワーク事務局長・瀬戸大作さんのサポート日誌より〕
*司会の雨宮処凛さん(左)と瀬戸大作さん
→全記録(3時間40分)
6月12日は「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」
●15時30分から参議院議員会館講堂で「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」を開催しました。開会寸前まで緊急アクションフォームに届いた神奈川の男性からのSOS対応をおこなっている状態、明日土曜日にお会いするので、現在の所持金は全部使って野宿だけはしないで欲しいと伝えて、集会の開始時間を迎えた。
●会場には150名以上の参加者、40名以上は、報道関係者。最近感じる事は、ペンで闘うだけでなく、支援の現場で私たちと一緒に汗をかき、時には泣いたり、省庁自治体交渉では怒り、共に闘う記者が日に日に増えている事だ。多くが女性記者だ。
●国会議員も10名以上が参加、立憲民主党の山崎誠議員は自主的にほぼ全ての国会議員事務所に集会チラシをポスティングしてくれた。共産党の田村智子議員は1度退出してまた会場に戻ってきた。
①「死にたくないけど死んでしまう」とSOSを発した相談者のもとに飛んでいき、反貧困ささえあい基金など民間の基金で、いのちを繋ぎながら住まいの確保まで支援している現状 ②社会がこれまで生活保護バッシングをして来たせいで、必要な人に生活保護が届かない現状 ③公的支援が受けられない外国人の窮状など、田村議員が報告会から途中抜けて、参加していた与野党の新型コロナ連絡会において突きつけたら、自民党議員も驚いていたと報告、現場で当事者の窮状を聞き、僅かな力でおこなう「ギリギリのいのちを繋ぐ」その現場で起きている事実を感じ取り、政策に生かす。施策を変える。
生活困窮者支援の現場は、ずっと野戦病院のような状態で、民間がボランティアでできるキャパをとっくに超えていて支援崩壊は目の前です。国会議員の皆さん一緒に変えましょう。時間があまりありません。ひとりひとりの生存がかかっています。
●反貧困緊急ささえあい基金の中間集計を報告しています。寄付金は1,259名の皆さんから54,616,323円が集まり、既に10,717,000円がSOSを頂いた方々に現金給付されています。71人、1,590,000円が反貧困ネットワークや他団体からの緊急宿泊費+生活費給付、*所持金が千円を切った状態でのSOSが多い。20代~40代が多い。*以前から、ネットカフェなどで暮らし日雇い及びスポット派遣で収入を得ていたが、コロナで収入が途絶え、路上で生きるしかない。アパートを借りる費用がない事例が続発した。*社員寮に入寮していたが、コロナ影響で雇用を打ち切られ、退寮させられた。特に風俗業、観光業*親からの虐待から逃げて「住まい」に困りSOSが複数届いている。*携帯電話が止まっている方からの相談が多数、その後のアパート契約が困難となっている。
移住連からの要請に基づく、「支援からこぼれ落ちた外国人」の給付支援が支援人数 456人 給付金額 9、120、000円になっている。仮放免者や難民申請者、非正規滞在者など、特別定額給付金の対象外に当たり、生活保護申請もできない方が大半、1人当たり20,000円の緊急給付をおこなっていますが、不充分です。置賜や上越や三里塚などのコメ農家が「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」を結成しお米を通じた支援を開始しています。
●POSSEの報告にあるように、生活困窮の原因となっているのは企業が非正規雇用に対して補償をしていないこと。その結果、非正規雇用、女性、外国人労働者の貧困化が拡大。外国人労働者の生存保障の課題。「コロナだから仕方がない」という雰囲気のもと、労働条件の切り下げや解雇・雇い止めが横行している。
●「死にたくないけど死んでしまう」そのようなSOSを受け、現場に向かい「生存を守ること」➡住まいは人権、生活保護は権利としての運動をすすめ、必要な人が全て権利を行使できるようにすること➡生存権を守る公的責任とコロナに便乗した解雇を企業にさせない運動が今後の課題、縦割りたこ壺的運動でなく、「新型コロナ災害緊急アクション」を貧困格差拡大を許さない広範な社会連帯運動のネットワークとして発展させていく事。頑張っていこう。
生存権を守る運動を広げよう!~「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」
〔反貧困ネットワーク事務局長・瀬戸大作さんのサポート日誌より〕
*司会の雨宮処凛さん(左)と瀬戸大作さん
→全記録(3時間40分)
6月12日は「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」
●15時30分から参議院議員会館講堂で「新型コロナ災害緊急アクション中間報告会」を開催しました。開会寸前まで緊急アクションフォームに届いた神奈川の男性からのSOS対応をおこなっている状態、明日土曜日にお会いするので、現在の所持金は全部使って野宿だけはしないで欲しいと伝えて、集会の開始時間を迎えた。
●会場には150名以上の参加者、40名以上は、報道関係者。最近感じる事は、ペンで闘うだけでなく、支援の現場で私たちと一緒に汗をかき、時には泣いたり、省庁自治体交渉では怒り、共に闘う記者が日に日に増えている事だ。多くが女性記者だ。
●国会議員も10名以上が参加、立憲民主党の山崎誠議員は自主的にほぼ全ての国会議員事務所に集会チラシをポスティングしてくれた。共産党の田村智子議員は1度退出してまた会場に戻ってきた。
①「死にたくないけど死んでしまう」とSOSを発した相談者のもとに飛んでいき、反貧困ささえあい基金など民間の基金で、いのちを繋ぎながら住まいの確保まで支援している現状 ②社会がこれまで生活保護バッシングをして来たせいで、必要な人に生活保護が届かない現状 ③公的支援が受けられない外国人の窮状など、田村議員が報告会から途中抜けて、参加していた与野党の新型コロナ連絡会において突きつけたら、自民党議員も驚いていたと報告、現場で当事者の窮状を聞き、僅かな力でおこなう「ギリギリのいのちを繋ぐ」その現場で起きている事実を感じ取り、政策に生かす。施策を変える。
生活困窮者支援の現場は、ずっと野戦病院のような状態で、民間がボランティアでできるキャパをとっくに超えていて支援崩壊は目の前です。国会議員の皆さん一緒に変えましょう。時間があまりありません。ひとりひとりの生存がかかっています。
●反貧困緊急ささえあい基金の中間集計を報告しています。寄付金は1,259名の皆さんから54,616,323円が集まり、既に10,717,000円がSOSを頂いた方々に現金給付されています。71人、1,590,000円が反貧困ネットワークや他団体からの緊急宿泊費+生活費給付、*所持金が千円を切った状態でのSOSが多い。20代~40代が多い。*以前から、ネットカフェなどで暮らし日雇い及びスポット派遣で収入を得ていたが、コロナで収入が途絶え、路上で生きるしかない。アパートを借りる費用がない事例が続発した。*社員寮に入寮していたが、コロナ影響で雇用を打ち切られ、退寮させられた。特に風俗業、観光業*親からの虐待から逃げて「住まい」に困りSOSが複数届いている。*携帯電話が止まっている方からの相談が多数、その後のアパート契約が困難となっている。
移住連からの要請に基づく、「支援からこぼれ落ちた外国人」の給付支援が支援人数 456人 給付金額 9、120、000円になっている。仮放免者や難民申請者、非正規滞在者など、特別定額給付金の対象外に当たり、生活保護申請もできない方が大半、1人当たり20,000円の緊急給付をおこなっていますが、不充分です。置賜や上越や三里塚などのコメ農家が「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」を結成しお米を通じた支援を開始しています。
●POSSEの報告にあるように、生活困窮の原因となっているのは企業が非正規雇用に対して補償をしていないこと。その結果、非正規雇用、女性、外国人労働者の貧困化が拡大。外国人労働者の生存保障の課題。「コロナだから仕方がない」という雰囲気のもと、労働条件の切り下げや解雇・雇い止めが横行している。
●「死にたくないけど死んでしまう」そのようなSOSを受け、現場に向かい「生存を守ること」➡住まいは人権、生活保護は権利としての運動をすすめ、必要な人が全て権利を行使できるようにすること➡生存権を守る公的責任とコロナに便乗した解雇を企業にさせない運動が今後の課題、縦割りたこ壺的運動でなく、「新型コロナ災害緊急アクション」を貧困格差拡大を許さない広範な社会連帯運動のネットワークとして発展させていく事。頑張っていこう。