古い火口跡はみんな
金色銀色の沼になってしまい
どっちを向いても
海へと流れてゆく雲たち
透明な風がこころの隙間や
沼を埋め尽くすガマの穂を
優しく揺らしながら
吹き過ぎてゆくばかり
人間がみんな
死に絶えてしまったあとには
叶えられなかったその想いは
そよぐ樹や草原となリ風と話しつづける
君と初めて出会った川が
もしもまだ流れつづけていたら
ぼくは寄せては返すさざ波に
打たれるだけの廃船でありたい
金色銀色の沼になってしまい
どっちを向いても
海へと流れてゆく雲たち
透明な風がこころの隙間や
沼を埋め尽くすガマの穂を
優しく揺らしながら
吹き過ぎてゆくばかり
人間がみんな
死に絶えてしまったあとには
叶えられなかったその想いは
そよぐ樹や草原となリ風と話しつづける
君と初めて出会った川が
もしもまだ流れつづけていたら
ぼくは寄せては返すさざ波に
打たれるだけの廃船でありたい