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夜勤仕事中の詩(4) プカプカ

淋しくなるといつも
ふるさとの海を思い出す
入江へと延びる月影や
行き交う漁船の灯火

顔だけを海面から出して
プカプカ プカプカ
浮かんでるのがぼくの趣味だった
水着姿でいっぱいの昼間の砂浜でも
誰もいない夜の入江でも

人生なんかも
明日なんかも
糞くらえだ

ただただ空をゆく雲を見つめて
プカプカ
空いっぱいの群星を見つめて
プカプカ

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