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 十二月の詩(26)  夢あるいは雷

 十二月の詩(25)  夢あるいは雷

夜になると
目に見えない雷のように
地上のあちこちに飛来する夢の数々

旅の途中で失ってしまう
ミッションリングが多いのはいつものこと
とんでもない場所に
とんでもない悪霊が落ちる悲惨もままある

子供時代の雷は
家から数メートル先の木を真っ二つに引き裂いた
それを見てからもう
明日どうこうなど考えずに生きようと誓った

そぼ降る雨の雑踏に落っこちることさえある
雷も 星のように降る夢さえも
戦争ごっこスパイごっこに夢中の政治屋や高給官僚には
ナチの悪霊どもの夢の残りでも落ちたんでないのか


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