Quantcast
Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5481

  詩    時代(三度目の推敲形)

$
0
0

真実への熱い思いが
新品の靴のように傷むから
もう足さえ切ってしまえという命令に逆らい
逃亡者として仮想現実をさ迷うしかない

ついつい大げさに言うかつての癖も
反語法にしがちな心の瑕疵も
すでに気違いピエロたちの日常茶飯事では

時代がなにもかもを追い越してゆく
その後なにが起こるかなんて
誰も知ったこっちゃないよと
銭勘定に忙しい日米政官財」

「福島原発周辺の人体実験データーをはよ送って来いや」
どこまでも追い越せない先端で
そいつもこいつも猿回しの猿か
すでに何人も殺した殺人犬へと変貌中

足元から這い上ってくる血の匂いと腐臭
空一面を覆い尽くした雲からは放射能の雨が降り注ぐ
どこまでも後をついて来る影のようなものこそ
この仮想現実ばかりが肥大する時代の裏の顔


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5481

Trending Articles