枯葉舞う秋の道をさくさく
歩いてゆくと突然遠近法が歪みはじめる
遠くにあるものが近くに見え
近くにあるものが遠く見えてくる
まるで漆黒のサイロの中のように
いるはずの君の気配が消え去り
あるはずの壁に触ることができない
あるはずのものはすべて消滅して
言葉だけが泉のように
こんこんと溢れだす
ついには口から漏れだす
言葉という言葉が
追いかけっこする風になってしまう
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九月の詩(8) 秋
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枯葉舞う秋の道をさくさく
歩いてゆくと突然遠近法が歪みはじめる
遠くにあるものが近くに見え
近くにあるものが遠く見えてくる
まるで漆黒のサイロの中のように
いるはずの君の気配が消え去り
あるはずの壁に触ることができない
あるはずのものはすべて消滅して
言葉だけが泉のように
こんこんと溢れだす
ついには口から漏れだす
言葉という言葉が
追いかけっこする風になってしまう