きみの後ろ姿が
焚き火を囲む多くの影といっしょに
仮設住宅裏のグランドの夕暮れに
嗚咽してるかのように伸び縮む
まるでもう
残りの血の一滴までも搾り取られた失業者の一人だと
風の中に忘られたブランコが
ぎこぎこと泣きながら揺れている
焚き火には不思議な魔術があるから
決して見続けていてはいけないと知ったのは
『ゲド戦記』だったか
『指輪物語』だったか
あらゆる場所が火事場泥棒の巣窟になり
人々が再び「殺せ!」と叫びだす時代
街中が彼らの略奪の対象にされ
被災者たちは溝に突き落とされ嘲笑を浴びせかけられる
沈黙し忍耐する人々が侮蔑の対象にされる
燃やしても燃やしても
燃やしきれない腐臭が
日本低国全域から外資軍産複合体帝国へと満たしてゆく
もう戦うことなしには屠殺されてゆくばかり
嘘ばかりをしたり顔で垂れ流す政官財の
金儲けの種にされて被爆してゆくばかり
いま最も必要なの忍従ではなく死を賭しての反逆!
また今年も
紫陽花革命の日が近づいてきた
花を武器に戦う時代はもうとっくに始まっているのに
まだ誰もそれに気づかない
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古い短詩(4) 「そろそろまた・・紫陽花革命の季節」
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