コンビニ本部の横暴〜加盟店ユニオン副委員長のコンビニが閉店
8月31日午前8時、ファミリーマート宮崎中央通店が閉店した。今年の6月、エリアフランチャイズ会社である南九州ファミリーマート社から「8月31日をもって契約を終了する」と一方的に通告されたためで、不本意な閉店だという。空っぽになった棚が目立つ店内。オーナーの髙橋義隆さん(41/写真下)は「幽霊屋敷みたいになってしまって…。それでも感謝の気持ちを込めて棚を掃除しています。本部と気持ちが通じ合うことで社会インフラになれると思っていましたが、残念ながら僕のコンビニ人生の中では、叶いませんでした」と語った。髙橋さんは、コンビニ加盟店ユニオン副執行委員長も務めている。
約25年にわたりファミリーマートを経営してきた髙橋さん。高校生の頃、父母が酒屋からコンビニへ転業。開店から約半年後、父は42歳で急逝。母も6年前の2014年、59歳の若さで逝去した。それでも約25年間、ファミリーマートを経営してきた。今回閉店となった宮崎中央通店は2006年1月の開業だった。
*閉店後、お店に感謝する髙橋オーナーと店舗スタッフ
ファミリーマートは10年契約だ。5年前の2015年11月、本部との契約更新の話し合いが行われた。そこで初めて、地主と本部は15年の借地契約であることを説明を受ける。その後は1年ごとの延長契約を続けてきた。2020年11月が土地使用の契約満了月だ。「地主と交渉しているが返答がまだない」と本部担当者は説明していた。しかし、6月19日にアポなしで本部社員が現れ「地主との話し合いがまとまらない。8月31日で契約満了」と告げられた。その後の髙橋さんと代理人弁護士の調べで、本部と地主との土地の契約は「事業用定期借地権」であったことが判明。あらかじめ期間の定まった契約で交渉は不可能であり、本部社員は地主に対し、電話連絡すら一度もしていなかった。
8月19日、髙橋さんはフランチャイズ契約の延長を一方的に拒否されたなどとして、損害など計約2600万円を求め、宮崎地裁に提訴した。(土屋トカチ) *動画準備中
関連記事(弁護士ドットコムニュース) https://www.bengo4.com/c_5/n_11616/
8月31日午前8時、ファミリーマート宮崎中央通店が閉店した。今年の6月、エリアフランチャイズ会社である南九州ファミリーマート社から「8月31日をもって契約を終了する」と一方的に通告されたためで、不本意な閉店だという。空っぽになった棚が目立つ店内。オーナーの髙橋義隆さん(41/写真下)は「幽霊屋敷みたいになってしまって…。それでも感謝の気持ちを込めて棚を掃除しています。本部と気持ちが通じ合うことで社会インフラになれると思っていましたが、残念ながら僕のコンビニ人生の中では、叶いませんでした」と語った。髙橋さんは、コンビニ加盟店ユニオン副執行委員長も務めている。
約25年にわたりファミリーマートを経営してきた髙橋さん。高校生の頃、父母が酒屋からコンビニへ転業。開店から約半年後、父は42歳で急逝。母も6年前の2014年、59歳の若さで逝去した。それでも約25年間、ファミリーマートを経営してきた。今回閉店となった宮崎中央通店は2006年1月の開業だった。
*閉店後、お店に感謝する髙橋オーナーと店舗スタッフ
ファミリーマートは10年契約だ。5年前の2015年11月、本部との契約更新の話し合いが行われた。そこで初めて、地主と本部は15年の借地契約であることを説明を受ける。その後は1年ごとの延長契約を続けてきた。2020年11月が土地使用の契約満了月だ。「地主と交渉しているが返答がまだない」と本部担当者は説明していた。しかし、6月19日にアポなしで本部社員が現れ「地主との話し合いがまとまらない。8月31日で契約満了」と告げられた。その後の髙橋さんと代理人弁護士の調べで、本部と地主との土地の契約は「事業用定期借地権」であったことが判明。あらかじめ期間の定まった契約で交渉は不可能であり、本部社員は地主に対し、電話連絡すら一度もしていなかった。
8月19日、髙橋さんはフランチャイズ契約の延長を一方的に拒否されたなどとして、損害など計約2600万円を求め、宮崎地裁に提訴した。(土屋トカチ) *動画準備中
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