たんぽぽ舎です。【TMM:No4004】4つの情報をお知らせします
2020年8月17日(月)地震と原発事故情報-転送歓迎
★1.世界は今冷戦時代をもしのぐ大核軍拡競争の時代に突入
その影響で日本核武装の実現可能性が高まっている
人々の関心も報道もコロナ一色の裏で
核戦争の危機が迫っている
原爆投下から75年 ヒロシマ、ナガサキの記憶を消し去り、
国民の「核アレルギー」を一掃して核武装のハードルを下げる
今年のヒロシマ・ナガサキをそこへ向かう
節目にするのを止めよう!
「核廃絶」という被爆者の悲願を「戦争被爆国」の
国民として継承しよう! (上)(3回の連載)
渡辺寿子(たんぽぽ舎ボランティア、核開発に反対する会)
★2.7/30「ふつうの暮らし 避難の権利 つかもう安心の未来」裁判
(原発賠償関西訴訟)原告の意見陳述書 (下)
この国の司法が人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか
それとも、その反対の立場に立つのか、最後まで見届けたい
森松明希子〔原発賠償関西訴訟原告団代表
東日本大震災避難者の会
Thanks&Dream(サンドリ)代表〕
★3.電車はコロナ感染源か[続]
電車がよく使われている都市圏ほど
実効再生産数(1人の感染者が何人に感染させるか)が小さい
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
★4.女川原発再稼働 石巻で最後の宮城県説明会、
屋内退避に懸念の声
「被ばくしながら待ち続けることになるのか」…ほか
メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
━━━━━━━
※8/20(木)学習会にご参加を!
「私たちは殺されるのか?あの時のように?今も続く
1923年9月関東大震災時の悪夢」
お 話:愼 民子(シン ミンジャ)さん
(関東大震災時に虐殺された
朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会
「ほうせんか」理事)
日 時:8月20日(木)19時より21時(開場18時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約の必要はありません
━━━━━━━
※8/22(土)【山崎ゼミ】にご参加を!
「福島第一原発の汚染水問題について」
講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎共同代表)
日 時:8月22日(土)14時より17時(開場13時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約の必要はありません
━━━━━━━
※8/25(火)新ちょぼゼミ番外編にご参加を!
「山本太郎『れいわ新選組』の経済政策と衆議院選挙」
司会・コメンテーター:田中一郎さん(ちょぼちょぼ市民連合)
日 時:8月25日(火)19時より21時(開場18時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約必要です。
━━━━━━━
※8/29(土)木幡さんのお話と激励会にご参加を!
福島県大熊町など双葉郡の現状と私の議員活動について
今後、誰もいない土地(田、畑、住宅跡地、山林)に税金がかかる
お 話:木幡ますみさん(大熊町町議会議員)
日 時:8月29日(土)14時より17時(開場13時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※8/31(月)講演会にご参加を!
「ウイルスたちはどんな夢を見るのか」(残暑の日本を愛する会)
お 話:アーサー・ビナードさん(詩人・絵本作家)
日 時:8月31日(月)18時30分より21時(開場18時)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約必要です。
☆予約のご連絡は、たんぽぽ舎へ電話かメールで
ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。
受付番号をお伝え致します。
キャンセルの場合は、必ずご連絡をお願い致します。
━━━━━━━
※上記の講座・学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。
・会場に手指消毒用ボトルを用意します。
・机の上に消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。
・講師の前に透明「間仕切り」を置いて飛沫対策をします。
・窓をこまめに開けて換気に配慮します。
・「密集」しないように着席していただきます。
・参加される方は、ご自宅で検温の上、ご参加ください。
・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。
━━━━━━━
※「メールマガジン4000号」を超えました。
読者の皆様からの「メールマガジン4000号に思う」という
メッセージを募集しております。(200字から500字程度)
━━━━━━━
┗■1.世界は今冷戦時代をもしのぐ大核軍拡競争の時代に突入
| その影響で日本核武装の実現可能性が高まっている
| 人々の関心も報道もコロナ一色の裏で
| 核戦争の危機が迫っている
| 原爆投下から75年 ヒロシマ、ナガサキの記憶を消し去り、
| 国民の「核アレルギー」を一掃して核武装のハードルを下げる
| 今年のヒロシマ・ナガサキをそこへ向かう
| 節目にするのを止めよう!
| 「核廃絶」という被爆者の悲願を「戦争被爆国」の
| 国民として継承しよう! (上)(3回の連載)
└──── 渡辺寿子(たんぽぽ舎ボランティア、核開発に反対する会)
目次紹介
1.「終末時計」は警告する 地球最後の日まで「100秒」
2.中距離核戦力廃棄条約失効が引き金
冷戦時代を上回る大核軍拡競争時代に突入
3.中国の核に日本の核を対峙させる アメリカの核戦略は変わった
(以上、今回掲載)
4.核武装に執着する理由は、「一等国」願望と中国への対抗意識
5.国民が知らないうちに進む核武装準備
6.コロナ禍一色の裏で高まる新たな核戦争の危機
アメリカ、ロシアとも小型の「使える核兵器」の開発・配備を推進
7.被爆地広島、長崎両市長核兵器禁止条約の署名・批准を国に迫る
8.被爆者の悲願を裏切り、被爆者を踏みにじる安倍首相
9.核武装論者の鎧を衣の下に隠して
「非核三原則」堅持を唱える安倍首相
10.被爆者の悲願を継承し、原発と核兵器を一体のものとして
世界と日本の核廃絶をめざす-原爆投下75年目の
私の大きすぎる望み
1.「終末時計」は警告する 地球最後の日まで「100秒」
東京新聞の日曜版には毎日曜日「大図解」というオールカラーで
見開き2ページ分の特集記事があります。
1月19日のテーマは「終末時計」の警告でした。私は「NONUKES
voice23号(20年3月刊)」に日本の核武装問題について記事を
書いたのですが、その冒頭部分が「終末時計」の警告についてでした。
今年はヒロシマ・ナガサキへの原爆投下から75年、四分の三世紀の
節目の年ですが、今世界は、新たな大核軍拡競争の時代に突入して
しまっているのです。その渦中で日本核武装実現の危険が高まって
います。
「終末時計」は、米国の科学誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミック
サイエンティスツ(原子力科学者会報)』の表紙に1947年に最初に
登場しました。会報は米国の原爆開発「マンハッタン計画」に参加した
米科学者たちの手で創刊されました。「終末時計」は、核戦争などに
よる地球滅亡の時を深夜0時に見立て、核兵器保有が人類と地球に
もたらす危険度を時計の針で「見える化」したものです。
今年2020年1月23日に発表された「終末時計」は地球最後の時まで
わずか「100秒」。冷戦下の1953年の2分(120秒)より短い、過去
最短の記録です。今年の判定が最悪になった理由は、核の脅威がかつて
なく高まっているからだと主催者は説明しています。
2.中距離核戦力廃棄条約失効が引き金
冷戦時代を上回る大核軍拡競争時代に突入
核の脅威は確かに今一段と高まっています。その大きなきかっけは、
アメリカとソ連(現在引き継いでいるのはロシア)の間で結ばれ、
約30年間続いたINF(中距離核戦力)廃棄条約をアメリカとロシアが
破棄し、条約が2019年8月2日に失効したことです。
この条約は中距離核ミサイルと短距離核ミサイルの保有を禁止する
ものでした。条約締結は、米ソ二大核超大国の「核戦争に勝者はなく、
決して戦われてはならない」(1985年の米ソ共同声明)との危機感の
共有による歴史的決断でした。条約締結によりともかくも無制限な
核開発競争が抑えられていたのですが、条約失効により、あらたに中国
を巻き込んだ、米ソ冷戦時代をも上回る世界的な大核軍拡競争の時代に
突入してしまったわけです。
米ロが条約に縛られている間、この条約の制約を受けなかった中国
は、中距離核ミサイル2000発以上を保有するに至りました。アメリカが
条約破棄を決めたのはロシアに対する不満とともに中国の急速な核・
軍事大国化への対抗意識が大きかったと思われます。
3.中国の核に日本の核を対峙させる アメリカの核戦略は変わった
アメリカは中国の核に対峙させるため日本にアメリカの核を配備する
ことを以前から考えていました。1990年代になり中国の核が進歩して
アメリカ本土に到達する可能性が出てきた事態を迎え、アメリカは
カーター政権の頃まで採っていた、日本の核武装を何とか阻止しよう
という政策を変更するようになりました。
レーガン政権以降は日本の核武装を禁止するより、アメリカの管理下
で限定的に日本の核武装を許し、中国と対峙させた方が得策であり、
アメリカの国益に叶うと判断するようになったのではないでしょうか。
その証拠にアメリカは、戦術核兵器製造に最適な超高純度プルト
ニウムを生産する「もんじゅ」と、それを取り出すための専用再処理
施設RETF(リサイクル機器試験施設)の建設を日本に認めています。
核不拡散条約(NPT)に不参加で核武装国となっているインドに
対し、アメリカが核物質を提供しているのも、インドの核を中国の核に
対峙させようとの思惑があるからです。アメリカは核不拡散よりも
自国の国益を優先しているのです。 (中)へ続く
┗■2.7/30「ふつうの暮らし 避難の権利 つかもう安心の未来」裁判
| (原発賠償関西訴訟)原告の意見陳述書 (下)
| この国の司法が人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか
| それとも、その反対の立場に立つのか、最後まで見届けたい
└──── 森松明希子〔原発賠償関西訴訟原告団代表
東日本大震災避難者の会
Thanks&Dream(サンドリ)代表〕
◎ 他方、避難できたからといっても、国を挙げての支援や保護の制度
が何一つない中で、原発避難者となった私たちは、差別、偏見、避難者
いじめにさられます。避難した人ととどまる人の分断ばかりが煽られ、
コミュニティは崩壊し、個人の尊厳もアイデンティティも奪われる
という事態が起きるのが原発事故のもたらす被害です。
避難者いじめや誹謗中傷を避けるため、避難していることを隠す
「隠れ避難民」となってしまう人がいることは、私たち原発避難者の
間ではよく知られていますが、隠れることにより、より被害の実態が
把握されなくなります。避難者の姿は見えなくさせられ、正確な
避難者数も把握されていません。
◎ この大阪では、2017年に、大阪府の避難者数を88名と復興庁が
公表していた数字が、避難者たちの直訴で、およそ10倍の800名近くまで
上方修正されました。ずさんな人数把握は、そのまま、原発事故被害に
対して正当な賠償も保護も、そして必要な施策も実施されないという
ことです。
また、帰還した人々の声も世間で喧伝されている事情とは異なり
ます。私が知っている避難者で、帰還をした人で、もう安全だと思う
から避難元に戻ると決めた人は一人もいません。
◎ 「経済的にこれ以上2箇所に別れて暮らすことは無理だ」「思春期
の子どもたちにこれ以上父親と離れ離れで精神的苦痛や負担を与えるの
は限界だ」というように、汚染の事実があり、合理的根拠があって避難
の必要性も相当性もあるなか避難していても、何の保護も賠償も与えら
れず、むしろ不条理な線引きのために、逆に、より一層の精神的苦痛を
受け続けるのです。
さらに、帰還した多くの人が避難の長短を問わず、避難していた事実
を隠して帰還するそうです。子どもたちには「親の転勤で」とか
「介護の都合で」などと本当の理由を隠し、決して「避難していた」
とは親が子に言わせないように口止めするそうです。
◎ 軋轢や避難者いじめから身を守るためとはいえ、避難していた
子どもたちにとっては自分の人生の一部を黒塗りするようなもので、
「隠れ避難」と同様にアイデンティティの喪失につながります。
そして、皆、被ばくのリスクが高まることを承知で、多くの人が
「交通事故にあうより癌になるリスクのほうが低いから」と自分自身に
言い聞かせるように言いながら帰還していきます。
この言葉は、およそ比較するに値しないものを比べて、ただパーセン
テージの低さだけにすがって無理やり自分を納得させているようでも
あり、むしろ、被ばくによる健康被害のリスクを明確に承知の上で、
帰還するより他に選択ができない苦境を如実に表している言葉なの
ではないでしょうか。
◎ まさに、原発事故被害者は「避難しても地獄、とどまっても地獄」
のような9年間であり、放射能汚染という客観的事実がある限り、
被害は今も間断なく続いているのです。
責任を追求される側が勝手に引いた線引によって、差別・偏見・
分断が助長されることもまた、原発事故が引き起こす被害だと
言えます。
私は、目には見えない放射能被害がますます見えなくさせられ、
なかったことにされることは間違っていると思います。
これから先、将来のある子どもたちに、健康被害のリスクを少しでも
低減させたいと思うことは親として当然の願いであり、子どもの健やか
な成長を願わない親は一人としていないと思うのです。
そこには、一点の曇りもなく、放射線被ばくの恐怖を感じることが
あってはならず、放射線被ばくによって健康被害のリスクを高める
ことがあってはなりません。将来の発病を危惧しながらの生活を
強いられる事があってはならないと思うのです。
無用な被ばくから免れ健康を享受する権利は基本的人権です。
9年間、間断なく、無用な被ばくから免れ健康を享受する権利が侵害
され続けていると私は思います。
◎ 今、2人の子どもたちは父親と別れるとき、泣きません。なぜ避難
しているか、もう十分に理解しているからです。中学生になった息子は
野球部に、小学校高学年になった娘はサッカー部に所属しています。
私は避難先の大阪で、2人が選ぶクラブ活動について、何の心配もなく
2人の選択を尊重し、子どもたちを応援することができます。
福島に帰っていたら、おそらく、クラブ活動に至るまで、生活の細部
に渡り、子どもたちを被ばくから遠ざけるため、あれこれ注意を
払って、子どもたちの意思を尊重することも出来なかったと思います。
◎ この裁判を通して、私はこの国の司法が人々に無用な被ばくを
強いる立場に立つのか、それとも、その反対の立場に立つのか、
最後まで見届けたいと思います。
裁判長、そして裁判官の皆さん、人の命や健康よりも大切に
されなければならないものはあるのでしょうか?
私は、放射線被ばくから免れ、自らの命と健康を守る行為が原則
であると考えます。
※(中)は8月8日(火)【TMM:No4003】地震と原発事故情報に掲載
┗■3.電車はコロナ感染源か[続]
| 電車がよく使われている都市圏ほど
| 実効再生産数(1人の感染者が何人に感染させるか)が小さい
└──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
2020年8月7日の『朝日新聞』その他の報道によると、新型コロナの
実効再生産数(1人の感染者が何人に感染させるか)は7月18日時点で
首都圏 1.1 関西圏 1.5 中京圏 2.0 九州北部 2.1という数字が
出ている。この数字が1.0以下(たとえば0.9)だと、0.9×0.90×0.9×…
のように小さくなって収束に向かう。逆に1.0以上だと感染が拡大する
目安の数字である。
前述の都市圏ごとの数字をみて、交通の観点から気づくことがある。
それは電車がよく使われている都市圏ほど実効再生産数が小さく、
逆にいわゆる車社会になるほど大きいということである。
最近では公共交通が乏しく(「電車」は那覇市のモノレールだけ)全国
有数の車社会といわれる沖縄で実効再生産数が目立って上昇している。
むしろ家庭内での感染が深刻になっているという。
この関係は相関関係(結果論)であって、因果関係(電車を使うほど
実効再生産数が下がる)を示すものではない。しかし少なくとも
「電車クラスター」は存在しないことを示唆している。
現実にいまも大都市圏で鉄道が利用されているのは、基本的な
三密対策をとれば電車での感染確率は低いことを、多くの人が経験知
として理解しているからである。
不安を抱えながら通勤している人もいるだろうが、根拠もないのに
過剰なストレスを抱える必要はない。
┗■4.女川原発再稼働 石巻で最後の宮城県説明会、
| 屋内退避に懸念の声
| 「被ばくしながら待ち続けることになるのか」…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.女川原発再稼働 石巻で最後の宮城県説明会、屋内退避に懸念の声
「被ばくしながら待ち続けることになるのか」
8/11(火)10:27配信「河北新報」
https://news.yahoo.co.jp/articles/488dd301e7097a8c720ef9c2f5fecbabdb352af8
2.原発の安全対策に5.2兆円 最安のはずが膨れるコスト
電源別の発電コストで原発を最安とした政府の評価の
前提が揺らいでいる
8/9(日)5:00配信「朝日新聞デジタル」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c33267cdc7250f11a2cbb4750bab9e3f4f385a56
3.ワクチン開発、急ぐべきでない 免疫学の第一人者が警鐘
大阪大免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招聘教授
8月8日「東京新聞」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47729
4.「世田谷モデル」を無視する吉村大阪府知事・小池都知事に
共通する、自己演出だけの「やってる感」
「世田谷モデル」を参考にする姿勢は皆無
8/12(水)8:32配信「HARBOR BUSINESS Online」
https://news.yahoo.co.jp/articles/57f4e9525df0c6b0557d044b1f62541f5e8fa457
2020年8月17日(月)地震と原発事故情報-転送歓迎
★1.世界は今冷戦時代をもしのぐ大核軍拡競争の時代に突入
その影響で日本核武装の実現可能性が高まっている
人々の関心も報道もコロナ一色の裏で
核戦争の危機が迫っている
原爆投下から75年 ヒロシマ、ナガサキの記憶を消し去り、
国民の「核アレルギー」を一掃して核武装のハードルを下げる
今年のヒロシマ・ナガサキをそこへ向かう
節目にするのを止めよう!
「核廃絶」という被爆者の悲願を「戦争被爆国」の
国民として継承しよう! (上)(3回の連載)
渡辺寿子(たんぽぽ舎ボランティア、核開発に反対する会)
★2.7/30「ふつうの暮らし 避難の権利 つかもう安心の未来」裁判
(原発賠償関西訴訟)原告の意見陳述書 (下)
この国の司法が人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか
それとも、その反対の立場に立つのか、最後まで見届けたい
森松明希子〔原発賠償関西訴訟原告団代表
東日本大震災避難者の会
Thanks&Dream(サンドリ)代表〕
★3.電車はコロナ感染源か[続]
電車がよく使われている都市圏ほど
実効再生産数(1人の感染者が何人に感染させるか)が小さい
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
★4.女川原発再稼働 石巻で最後の宮城県説明会、
屋内退避に懸念の声
「被ばくしながら待ち続けることになるのか」…ほか
メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
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※8/20(木)学習会にご参加を!
「私たちは殺されるのか?あの時のように?今も続く
1923年9月関東大震災時の悪夢」
お 話:愼 民子(シン ミンジャ)さん
(関東大震災時に虐殺された
朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会
「ほうせんか」理事)
日 時:8月20日(木)19時より21時(開場18時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約の必要はありません
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※8/22(土)【山崎ゼミ】にご参加を!
「福島第一原発の汚染水問題について」
講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎共同代表)
日 時:8月22日(土)14時より17時(開場13時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約の必要はありません
━━━━━━━
※8/25(火)新ちょぼゼミ番外編にご参加を!
「山本太郎『れいわ新選組』の経済政策と衆議院選挙」
司会・コメンテーター:田中一郎さん(ちょぼちょぼ市民連合)
日 時:8月25日(火)19時より21時(開場18時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約必要です。
━━━━━━━
※8/29(土)木幡さんのお話と激励会にご参加を!
福島県大熊町など双葉郡の現状と私の議員活動について
今後、誰もいない土地(田、畑、住宅跡地、山林)に税金がかかる
お 話:木幡ますみさん(大熊町町議会議員)
日 時:8月29日(土)14時より17時(開場13時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
※8/31(月)講演会にご参加を!
「ウイルスたちはどんな夢を見るのか」(残暑の日本を愛する会)
お 話:アーサー・ビナードさん(詩人・絵本作家)
日 時:8月31日(月)18時30分より21時(開場18時)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約必要です。
☆予約のご連絡は、たんぽぽ舎へ電話かメールで
ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。
受付番号をお伝え致します。
キャンセルの場合は、必ずご連絡をお願い致します。
━━━━━━━
※上記の講座・学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。
・会場に手指消毒用ボトルを用意します。
・机の上に消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。
・講師の前に透明「間仕切り」を置いて飛沫対策をします。
・窓をこまめに開けて換気に配慮します。
・「密集」しないように着席していただきます。
・参加される方は、ご自宅で検温の上、ご参加ください。
・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。
━━━━━━━
※「メールマガジン4000号」を超えました。
読者の皆様からの「メールマガジン4000号に思う」という
メッセージを募集しております。(200字から500字程度)
━━━━━━━
┗■1.世界は今冷戦時代をもしのぐ大核軍拡競争の時代に突入
| その影響で日本核武装の実現可能性が高まっている
| 人々の関心も報道もコロナ一色の裏で
| 核戦争の危機が迫っている
| 原爆投下から75年 ヒロシマ、ナガサキの記憶を消し去り、
| 国民の「核アレルギー」を一掃して核武装のハードルを下げる
| 今年のヒロシマ・ナガサキをそこへ向かう
| 節目にするのを止めよう!
| 「核廃絶」という被爆者の悲願を「戦争被爆国」の
| 国民として継承しよう! (上)(3回の連載)
└──── 渡辺寿子(たんぽぽ舎ボランティア、核開発に反対する会)
目次紹介
1.「終末時計」は警告する 地球最後の日まで「100秒」
2.中距離核戦力廃棄条約失効が引き金
冷戦時代を上回る大核軍拡競争時代に突入
3.中国の核に日本の核を対峙させる アメリカの核戦略は変わった
(以上、今回掲載)
4.核武装に執着する理由は、「一等国」願望と中国への対抗意識
5.国民が知らないうちに進む核武装準備
6.コロナ禍一色の裏で高まる新たな核戦争の危機
アメリカ、ロシアとも小型の「使える核兵器」の開発・配備を推進
7.被爆地広島、長崎両市長核兵器禁止条約の署名・批准を国に迫る
8.被爆者の悲願を裏切り、被爆者を踏みにじる安倍首相
9.核武装論者の鎧を衣の下に隠して
「非核三原則」堅持を唱える安倍首相
10.被爆者の悲願を継承し、原発と核兵器を一体のものとして
世界と日本の核廃絶をめざす-原爆投下75年目の
私の大きすぎる望み
1.「終末時計」は警告する 地球最後の日まで「100秒」
東京新聞の日曜版には毎日曜日「大図解」というオールカラーで
見開き2ページ分の特集記事があります。
1月19日のテーマは「終末時計」の警告でした。私は「NONUKES
voice23号(20年3月刊)」に日本の核武装問題について記事を
書いたのですが、その冒頭部分が「終末時計」の警告についてでした。
今年はヒロシマ・ナガサキへの原爆投下から75年、四分の三世紀の
節目の年ですが、今世界は、新たな大核軍拡競争の時代に突入して
しまっているのです。その渦中で日本核武装実現の危険が高まって
います。
「終末時計」は、米国の科学誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミック
サイエンティスツ(原子力科学者会報)』の表紙に1947年に最初に
登場しました。会報は米国の原爆開発「マンハッタン計画」に参加した
米科学者たちの手で創刊されました。「終末時計」は、核戦争などに
よる地球滅亡の時を深夜0時に見立て、核兵器保有が人類と地球に
もたらす危険度を時計の針で「見える化」したものです。
今年2020年1月23日に発表された「終末時計」は地球最後の時まで
わずか「100秒」。冷戦下の1953年の2分(120秒)より短い、過去
最短の記録です。今年の判定が最悪になった理由は、核の脅威がかつて
なく高まっているからだと主催者は説明しています。
2.中距離核戦力廃棄条約失効が引き金
冷戦時代を上回る大核軍拡競争時代に突入
核の脅威は確かに今一段と高まっています。その大きなきかっけは、
アメリカとソ連(現在引き継いでいるのはロシア)の間で結ばれ、
約30年間続いたINF(中距離核戦力)廃棄条約をアメリカとロシアが
破棄し、条約が2019年8月2日に失効したことです。
この条約は中距離核ミサイルと短距離核ミサイルの保有を禁止する
ものでした。条約締結は、米ソ二大核超大国の「核戦争に勝者はなく、
決して戦われてはならない」(1985年の米ソ共同声明)との危機感の
共有による歴史的決断でした。条約締結によりともかくも無制限な
核開発競争が抑えられていたのですが、条約失効により、あらたに中国
を巻き込んだ、米ソ冷戦時代をも上回る世界的な大核軍拡競争の時代に
突入してしまったわけです。
米ロが条約に縛られている間、この条約の制約を受けなかった中国
は、中距離核ミサイル2000発以上を保有するに至りました。アメリカが
条約破棄を決めたのはロシアに対する不満とともに中国の急速な核・
軍事大国化への対抗意識が大きかったと思われます。
3.中国の核に日本の核を対峙させる アメリカの核戦略は変わった
アメリカは中国の核に対峙させるため日本にアメリカの核を配備する
ことを以前から考えていました。1990年代になり中国の核が進歩して
アメリカ本土に到達する可能性が出てきた事態を迎え、アメリカは
カーター政権の頃まで採っていた、日本の核武装を何とか阻止しよう
という政策を変更するようになりました。
レーガン政権以降は日本の核武装を禁止するより、アメリカの管理下
で限定的に日本の核武装を許し、中国と対峙させた方が得策であり、
アメリカの国益に叶うと判断するようになったのではないでしょうか。
その証拠にアメリカは、戦術核兵器製造に最適な超高純度プルト
ニウムを生産する「もんじゅ」と、それを取り出すための専用再処理
施設RETF(リサイクル機器試験施設)の建設を日本に認めています。
核不拡散条約(NPT)に不参加で核武装国となっているインドに
対し、アメリカが核物質を提供しているのも、インドの核を中国の核に
対峙させようとの思惑があるからです。アメリカは核不拡散よりも
自国の国益を優先しているのです。 (中)へ続く
┗■2.7/30「ふつうの暮らし 避難の権利 つかもう安心の未来」裁判
| (原発賠償関西訴訟)原告の意見陳述書 (下)
| この国の司法が人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか
| それとも、その反対の立場に立つのか、最後まで見届けたい
└──── 森松明希子〔原発賠償関西訴訟原告団代表
東日本大震災避難者の会
Thanks&Dream(サンドリ)代表〕
◎ 他方、避難できたからといっても、国を挙げての支援や保護の制度
が何一つない中で、原発避難者となった私たちは、差別、偏見、避難者
いじめにさられます。避難した人ととどまる人の分断ばかりが煽られ、
コミュニティは崩壊し、個人の尊厳もアイデンティティも奪われる
という事態が起きるのが原発事故のもたらす被害です。
避難者いじめや誹謗中傷を避けるため、避難していることを隠す
「隠れ避難民」となってしまう人がいることは、私たち原発避難者の
間ではよく知られていますが、隠れることにより、より被害の実態が
把握されなくなります。避難者の姿は見えなくさせられ、正確な
避難者数も把握されていません。
◎ この大阪では、2017年に、大阪府の避難者数を88名と復興庁が
公表していた数字が、避難者たちの直訴で、およそ10倍の800名近くまで
上方修正されました。ずさんな人数把握は、そのまま、原発事故被害に
対して正当な賠償も保護も、そして必要な施策も実施されないという
ことです。
また、帰還した人々の声も世間で喧伝されている事情とは異なり
ます。私が知っている避難者で、帰還をした人で、もう安全だと思う
から避難元に戻ると決めた人は一人もいません。
◎ 「経済的にこれ以上2箇所に別れて暮らすことは無理だ」「思春期
の子どもたちにこれ以上父親と離れ離れで精神的苦痛や負担を与えるの
は限界だ」というように、汚染の事実があり、合理的根拠があって避難
の必要性も相当性もあるなか避難していても、何の保護も賠償も与えら
れず、むしろ不条理な線引きのために、逆に、より一層の精神的苦痛を
受け続けるのです。
さらに、帰還した多くの人が避難の長短を問わず、避難していた事実
を隠して帰還するそうです。子どもたちには「親の転勤で」とか
「介護の都合で」などと本当の理由を隠し、決して「避難していた」
とは親が子に言わせないように口止めするそうです。
◎ 軋轢や避難者いじめから身を守るためとはいえ、避難していた
子どもたちにとっては自分の人生の一部を黒塗りするようなもので、
「隠れ避難」と同様にアイデンティティの喪失につながります。
そして、皆、被ばくのリスクが高まることを承知で、多くの人が
「交通事故にあうより癌になるリスクのほうが低いから」と自分自身に
言い聞かせるように言いながら帰還していきます。
この言葉は、およそ比較するに値しないものを比べて、ただパーセン
テージの低さだけにすがって無理やり自分を納得させているようでも
あり、むしろ、被ばくによる健康被害のリスクを明確に承知の上で、
帰還するより他に選択ができない苦境を如実に表している言葉なの
ではないでしょうか。
◎ まさに、原発事故被害者は「避難しても地獄、とどまっても地獄」
のような9年間であり、放射能汚染という客観的事実がある限り、
被害は今も間断なく続いているのです。
責任を追求される側が勝手に引いた線引によって、差別・偏見・
分断が助長されることもまた、原発事故が引き起こす被害だと
言えます。
私は、目には見えない放射能被害がますます見えなくさせられ、
なかったことにされることは間違っていると思います。
これから先、将来のある子どもたちに、健康被害のリスクを少しでも
低減させたいと思うことは親として当然の願いであり、子どもの健やか
な成長を願わない親は一人としていないと思うのです。
そこには、一点の曇りもなく、放射線被ばくの恐怖を感じることが
あってはならず、放射線被ばくによって健康被害のリスクを高める
ことがあってはなりません。将来の発病を危惧しながらの生活を
強いられる事があってはならないと思うのです。
無用な被ばくから免れ健康を享受する権利は基本的人権です。
9年間、間断なく、無用な被ばくから免れ健康を享受する権利が侵害
され続けていると私は思います。
◎ 今、2人の子どもたちは父親と別れるとき、泣きません。なぜ避難
しているか、もう十分に理解しているからです。中学生になった息子は
野球部に、小学校高学年になった娘はサッカー部に所属しています。
私は避難先の大阪で、2人が選ぶクラブ活動について、何の心配もなく
2人の選択を尊重し、子どもたちを応援することができます。
福島に帰っていたら、おそらく、クラブ活動に至るまで、生活の細部
に渡り、子どもたちを被ばくから遠ざけるため、あれこれ注意を
払って、子どもたちの意思を尊重することも出来なかったと思います。
◎ この裁判を通して、私はこの国の司法が人々に無用な被ばくを
強いる立場に立つのか、それとも、その反対の立場に立つのか、
最後まで見届けたいと思います。
裁判長、そして裁判官の皆さん、人の命や健康よりも大切に
されなければならないものはあるのでしょうか?
私は、放射線被ばくから免れ、自らの命と健康を守る行為が原則
であると考えます。
※(中)は8月8日(火)【TMM:No4003】地震と原発事故情報に掲載
┗■3.電車はコロナ感染源か[続]
| 電車がよく使われている都市圏ほど
| 実効再生産数(1人の感染者が何人に感染させるか)が小さい
└──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
2020年8月7日の『朝日新聞』その他の報道によると、新型コロナの
実効再生産数(1人の感染者が何人に感染させるか)は7月18日時点で
首都圏 1.1 関西圏 1.5 中京圏 2.0 九州北部 2.1という数字が
出ている。この数字が1.0以下(たとえば0.9)だと、0.9×0.90×0.9×…
のように小さくなって収束に向かう。逆に1.0以上だと感染が拡大する
目安の数字である。
前述の都市圏ごとの数字をみて、交通の観点から気づくことがある。
それは電車がよく使われている都市圏ほど実効再生産数が小さく、
逆にいわゆる車社会になるほど大きいということである。
最近では公共交通が乏しく(「電車」は那覇市のモノレールだけ)全国
有数の車社会といわれる沖縄で実効再生産数が目立って上昇している。
むしろ家庭内での感染が深刻になっているという。
この関係は相関関係(結果論)であって、因果関係(電車を使うほど
実効再生産数が下がる)を示すものではない。しかし少なくとも
「電車クラスター」は存在しないことを示唆している。
現実にいまも大都市圏で鉄道が利用されているのは、基本的な
三密対策をとれば電車での感染確率は低いことを、多くの人が経験知
として理解しているからである。
不安を抱えながら通勤している人もいるだろうが、根拠もないのに
過剰なストレスを抱える必要はない。
┗■4.女川原発再稼働 石巻で最後の宮城県説明会、
| 屋内退避に懸念の声
| 「被ばくしながら待ち続けることになるのか」…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.女川原発再稼働 石巻で最後の宮城県説明会、屋内退避に懸念の声
「被ばくしながら待ち続けることになるのか」
8/11(火)10:27配信「河北新報」
https://news.yahoo.co.jp/articles/488dd301e7097a8c720ef9c2f5fecbabdb352af8
2.原発の安全対策に5.2兆円 最安のはずが膨れるコスト
電源別の発電コストで原発を最安とした政府の評価の
前提が揺らいでいる
8/9(日)5:00配信「朝日新聞デジタル」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c33267cdc7250f11a2cbb4750bab9e3f4f385a56
3.ワクチン開発、急ぐべきでない 免疫学の第一人者が警鐘
大阪大免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招聘教授
8月8日「東京新聞」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47729
4.「世田谷モデル」を無視する吉村大阪府知事・小池都知事に
共通する、自己演出だけの「やってる感」
「世田谷モデル」を参考にする姿勢は皆無
8/12(水)8:32配信「HARBOR BUSINESS Online」
https://news.yahoo.co.jp/articles/57f4e9525df0c6b0557d044b1f62541f5e8fa457