香港の言論弾圧に対して、自由ジャーナリストクラブとして緊急声明を出しました。(小山帥人)
香港での“表現の自由”弾圧を深く憂慮する
2020年8月10日、香港当局は言論人や学生を国安法(香港国家安全維持法)違反容疑で逮捕(一部、翌日に保釈)した。わたしたち自由ジャーナリストクラブはこの言論弾圧を深く憂慮していることをここに表明する。
香港が、清朝末期、大英帝国とのアヘン戦争の結果イギリスに割譲されたこと、第二次世界大戦時に大日本帝国が軍事占領したこと、英中交渉の結果、1971年中華人民共和国が「一国二制度」を約束し「特別行政区」となったことを知っている。
ここ数年、中国は逃亡犯条例改正案や国安法の制定を急ぎ、香港市民はデモ行進で(主催者発表で200万人の参加とも言われる)抵抗している。わたしたちは強い関心をもって推移を注視してきた。
とりわけ、今年6月末の国安法施行以来、民主派活動家の逮捕につづき、8月10日には、大勢の警察官が新聞社を捜索した。その映像は異様だ。「りんご日報」新聞社の創業経営者黎智英さん、世界に情報発信をする周庭さんを同法違反容疑で逮捕した。翌日、一部を保釈したとはいえ、こうした香港当局による一連の強権発動は、表現の自由を弾圧し、香港市民ヘのいちじるしい萎縮効果をもたらしている。
言うまでもなく、表現の自由は民主主義の基礎を形づくり、多様な意見を尊重することは、その社会の健全な未来到達を約束する。
わたしたちは、香港当局が国際公約の「一国二制度」に従い、香港の自由と民主化を求めたことを理由に拘束された人たちを即時釈放するとともに、これまでの強権的な対応を改めることを求める。
周庭さんは、保釈後、日本のアイドルグループ欅坂46の楽曲『不協和音』の歌詞「最後の最後まで抵抗し続ける」を頭に浮かべ当局と対峙したと、胸の内を明らかにした。
わたしたちもこの歌詞を胸に深く刻む。
2020年8月13日
一般社団法人 自由ジャーナリストクラブ(JCL)
代表理事 小山帥人
香港での“表現の自由”弾圧を深く憂慮する
2020年8月10日、香港当局は言論人や学生を国安法(香港国家安全維持法)違反容疑で逮捕(一部、翌日に保釈)した。わたしたち自由ジャーナリストクラブはこの言論弾圧を深く憂慮していることをここに表明する。
香港が、清朝末期、大英帝国とのアヘン戦争の結果イギリスに割譲されたこと、第二次世界大戦時に大日本帝国が軍事占領したこと、英中交渉の結果、1971年中華人民共和国が「一国二制度」を約束し「特別行政区」となったことを知っている。
ここ数年、中国は逃亡犯条例改正案や国安法の制定を急ぎ、香港市民はデモ行進で(主催者発表で200万人の参加とも言われる)抵抗している。わたしたちは強い関心をもって推移を注視してきた。
とりわけ、今年6月末の国安法施行以来、民主派活動家の逮捕につづき、8月10日には、大勢の警察官が新聞社を捜索した。その映像は異様だ。「りんご日報」新聞社の創業経営者黎智英さん、世界に情報発信をする周庭さんを同法違反容疑で逮捕した。翌日、一部を保釈したとはいえ、こうした香港当局による一連の強権発動は、表現の自由を弾圧し、香港市民ヘのいちじるしい萎縮効果をもたらしている。
言うまでもなく、表現の自由は民主主義の基礎を形づくり、多様な意見を尊重することは、その社会の健全な未来到達を約束する。
わたしたちは、香港当局が国際公約の「一国二制度」に従い、香港の自由と民主化を求めたことを理由に拘束された人たちを即時釈放するとともに、これまでの強権的な対応を改めることを求める。
周庭さんは、保釈後、日本のアイドルグループ欅坂46の楽曲『不協和音』の歌詞「最後の最後まで抵抗し続ける」を頭に浮かべ当局と対峙したと、胸の内を明らかにした。
わたしたちもこの歌詞を胸に深く刻む。
2020年8月13日
一般社団法人 自由ジャーナリストクラブ(JCL)
代表理事 小山帥人