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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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詩  友川かずきのうたが胸にしみる

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ー「友川かずきのうたが胸にしみいるとしたら、君は幸せだと思え。 涙があふれたら、君は選ばれた人間だと思え。君にもまだ無償の愛 に感応する心が残っていたのだ。無償の愛がまだ人の世に存在する こと、それこそが友川が身をもってあがない、あかしてくれたこと なのだ。(大島渚)ー

ふるさとは夢みる街にそっくり
それでもいちばん似ていたのは
スウェーデン映画「犬のごとき人生」のへたれた港まち

雪が溶けだすと
すべての絵の具をぶちまけた野原に
あらゆる花々がいっせいに咲き出す

どうしていいか分からないぼくらは
テレビが入ってたダンボールの箱に隠れたり
そのダンボールを持って何度も 
すぐ裏の丘からすべったりした

夏の宵には銭湯から帰って
濡れた髪のまんまみんなで
町外れのオンボロ映画館へと出かけたりした

好きだった娘の家の前を
口笛を吹いて行ったり来たりしながら

夏の夕立のなかをとぼとぼ釣竿を担いで
海水パンツひとつで線路の余熱を感じて
もくもく入道雲を背に一列で歩いたっけ

けれどもいつしか
この国は世界最低最悪の国になってしまった
売国奴で閨閥化した特権政官財政治のために

トヨタ時代はずっと
脳梗塞と動脈瘤破裂で
痴呆症と寝たきりになった母の介護だった

それで首切りになった時の失業保険給付金は
母の介護での休みが多かったので
給料の半分以下の10万円以下
それもたったの一年間だけ
こんな先進国なんてあるもんなのか

介護や造園の講習を三度も落ちたので
「なんで母親の介護を十数年間やってきて
税金保険も真面目におさめてきたのに
こんな目に遭のか!?」と書いたら
やっとヘルバー二級講習へ合格した

その後に就職した創価学会系企業では
公共斎場で山盛りだったロリータビデオ強要や
施設パソコンからダウンロードした
同性愛写真やスケベ写真を合成した写真や
労災を監督署に訴えたのに無視だった
こんな官庁はない方がむしろいい!

でも外国人や非正規社員のほとんどは
失業保険すら受け取ることができない仕組みに
ふざけるんじゃないぞ!
税金や年金にたかり続ける
ゴキブリいかのこの国の腐りきった政官財どもよ!

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