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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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『弁護士白神優理子が語る「日本国憲法は希望」』の感想 労働組合ってなにするところ?

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2020年は、勝負の年です。

今年こそ、憲法9条を中心とする憲法改悪策動を葬り、沖縄の辺野古新基地建設は不可能であることを知らせ、社会保障改悪をストップさせ、特定秘密保護法・戦争法・共謀罪法などの悪法の廃止を求め、雇用形態による差別を解消し、ハラスメント防止法を職場で実効性あるものとし、労働者をはじめとする99%の人たちのいのちと健康と働く権利を守るために行動し、憲法が活きる社会となることを目指し、声を上げることを提起します。





2020年最初の読書は、『弁護士白神優理子が語る「日本国憲法は希望」』(平和文化・2016年7月1日発行)です。

本書は、タイトルのとおり、弁護士の白神優理子さんが日本国憲法について語っている内容をまとめたものです。

白神弁護士が、高校生平和ゼミナールなどの活動で戦争について学び、日本国憲法が戦争を繰り返さないためにつくられた権力を縛るためのものだと知り、弁護士になろうと決意した経緯は、昨年の学習会の報告でまとめたのとほぼ同じ内容です。それが第一章、第二章になります。

平和に関することは、第三章で安全保障関連法、戦争法について、第四章で沖縄の基地問題について、第五章で被爆者の運動と核兵器廃絶について掘り下げています。

もう一つの白神弁護士の活動分野である労働問題については、第六章でブラックバイト、ブラック企業について、第七章で女性の働き方について掘り下げています。

そして、第八章で改めて改憲について掘り下げ、第九章で日本国憲法の「中身を少しずつ本物に」(76ページ)し、「憲法の希望、平和のバトンを次の世代に手渡し」(77ページ)するという前向きなメッセージが語られています。

現状を見ると、あまりにもひどい政治が続いており、それを変えるような力は私たちにはないと落ち込んでしまいがちですが、希望はあり、学び、行動することで世界は変えられるということをはっきりしめしてくれる力強さが本書にはあります。

新年に読むのにふさわしい、希望の書です。80ページという、一気に読めるコンパクトさも、休み明けのリハビリにお薦めです。


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