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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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詩  終末

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いよいよ終末が近いと
風の中のお前がささやく
もはやぼくらには逃げ場所などないのだと
敵はまんまとはるか向こうでほくそ笑む

漆黒の空だけがぼくらの背景になる
落ちる雷だけが心象風景を染める
もう帰るべき道などもうどこにもない
立ち込めるのは絶望と虐殺の血生臭い匂い

「いつの時代だって同じさ」とお前は言うけど
無傷の心さえももはやどこにも残っていない
虚無の代わりにあらゆる汚染が覆い尽くした
大地も海も空も街も人の心をも覆い尽くした

すべては急速に崩れる砂のトルソーになる
誰もがそれに気づきはしないだけ
ぼくらの誰もが日々失明してゆく
砂粒まみれですでに失われた砂漠の退路になる

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