いよいよ終末が近いと
風の中のお前がささやく
もはやぼくらには逃げ場所などないのだと
敵はまんまとはるか向こうでほくそ笑む
漆黒の空だけがぼくらの背景になる
落ちる雷だけが心象風景を染める
もう帰るべき道などもうどこにもない
立ち込めるのは絶望と虐殺の血生臭い匂い
「いつの時代だって同じさ」とお前は言うけど
無傷の心さえももはやどこにも残っていない
虚無の代わりにあらゆる汚染が覆い尽くした
大地も海も空も街も人の心をも覆い尽くした
すべては急速に崩れる砂のトルソーになる
誰もがそれに気づきはしないだけ
ぼくらの誰もが日々失明してゆく
砂粒まみれですでに失われた砂漠の退路になる
風の中のお前がささやく
もはやぼくらには逃げ場所などないのだと
敵はまんまとはるか向こうでほくそ笑む
漆黒の空だけがぼくらの背景になる
落ちる雷だけが心象風景を染める
もう帰るべき道などもうどこにもない
立ち込めるのは絶望と虐殺の血生臭い匂い
「いつの時代だって同じさ」とお前は言うけど
無傷の心さえももはやどこにも残っていない
虚無の代わりにあらゆる汚染が覆い尽くした
大地も海も空も街も人の心をも覆い尽くした
すべては急速に崩れる砂のトルソーになる
誰もがそれに気づきはしないだけ
ぼくらの誰もが日々失明してゆく
砂粒まみれですでに失われた砂漠の退路になる