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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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疲れたので詩作と大好きなランボーの詩で一服したい

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十数年前に、初めて買ったパソコンがIBM社製だったので、日本製パソコンメーカーの取り扱い説明書はチンプンカンプン。彼らの日本語力が駄目なのか・・それともぼくの国語力が不十分なのか・・どっちもどっちかもしれないが、IBM社製の取り説はなまらすぐれてた


   また見つかった

何が

   永遠が

   海と溶け合う太陽が


フランスの詩人、ジャン・二コラ・アルチュール・ランボー(1854-1891 パリコミューン時代にフランス各地を放浪し詩作)の詩の訳は、ルンペン放浪記さんの訳が一番好きなんだけど、いまちょっと見つからないので・・彼が18歳の時書いた『地獄の季節』(1872)に収められた韻文詩「永遠」の一説 (小林秀雄訳)が上の詩句、ぼくが好きなのはこの後の詩句・・

フランスの映画監督ジャン・リュック・ゴダール(1930- )の『気狂いピエロ』(1965)の衝撃的ラストシーンでも朗読される



  詩   タイムマシンに乗って(要推敲)

タイムマシンに乗って行けるなら
君と初めてで会った頃に戻りたい
あれから未来はガラクタだらけになり
君の死の知らせを聞いた

ある日雨の午後に
ありふれた物語は始まる
いつも欠落を探し求めるのが人生だから

タイムマシンに乗って行けるなら
まだ明るかった頃の人生にまで帰りたい
君がまだ君で
僕がまだ僕だった頃にまで

寝転ぶぼくの周りには
毎夕乳絞りする牛たちが 
のそのそと歩いては糞を垂れている

海が真下の谷底に 
見飽きることのない夢のように
海に沈みゆく

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