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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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 十一月の詩(19)   シュレジンガーの猫

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年を取るにつれてやたらと紛失物が多くなる
靴下など必ずと言っていいほど片一方が無くなるので
同じ柄のを二セットづつ買う羽目になる

こっちからは見えるけれど
そっちから見えない物も多くなる
いつも眼の前に五百円玉が見えるのに
取りに行くとまるで見つからない
(究極の貯金方法としてできるだけ五百円玉にしてあちこちにばら撒いたはいいが
紛失する方が多いのかも)

言葉を弄び過ぎた日本人の大半は
やぶ睨みにでもならないと正しく物が見えない
右翼やカルトとも違う
偽右翼や偽カルトばかりに

そんな意味のアナーキー状態の隙をついて
多次元の歪みはさらに増し
ありとあらゆるお化けや霊が出現する
時空を超えた磁場をサーファー行き来するシャーマン
シュレジンガーの猫の足跡が跳梁跋扈する

それらすべての問題や
死滅寸前の資本主義について詳しいのは
シャーマンの側から歴史と世界を捉えた
宮沢賢治の傑作『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』ー

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card33195.html


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