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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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   九月の詩(20)  時代(推敲形)

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真実が新品の靴のように痛むから
もう足など切ってしまえという命令に逆らい
流亡者として仮想現実界をさ迷うしかない

ついつい大げさに言う癖も
反語法になりがちな瑕疵も
すでに気ちがいピエロどもの日常茶飯事

何もかもをも時代が追い越してしまった
その後に何が起こるかなんて
誰も知ったこっちゃないとあくせく
銭勘定と人体実験データー収集に忙しい日米支配層

どこまでいっても追い越せない先端
足元から這い上がってくる廃墟
空一面を覆いつくした放射能の日本晴れ
どこまで附いて来る影のようなものこそ時代

 

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