日本はもう「ない袖は触れない」のであり、「戦争に寄生する吸血鬼どもにやる金はない」のであり・・どの時代のどの地域政府にも共通する「食の安全」以外には、もう一円も金を出さないと宣言すべき!もちろん1%が儲け99%が食うや食わずになる戦争など論外!
九月の詩(6) 屋上から
はるか屋上から晩夏の泡立つ海がみえる
屋上からじゃなくても見えるけど
ふるさと吹く風を感じたかった
屋上のぼくらの下には
ただただ
北へと流れるばかりの黒潮の澪
くそ不味い国産ウイスキーを回し飲みながら
真昼に輝く海へと
下手糞な頌歌を口ずさむ
誰もがみんなもう
目的地も羅針盤も見失なってしまった
さ迷う難破船のように襤褸の中で夢見るだけ
誰かがキラキラのコインを
鉄柵の外の蒼穹へと放り投げる
ぼくらにはそんな事しかもうやることがない
コインがはるか下のゴミタメへの銃弾になる
誰かが「酒でも飲みにでも行こうや!」呟く
誰もがそれに賛成しないのだが
「いつかは俺だって・・」と思いながら階段を下ってゆく