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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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八月の詩(24)  色即是空 空即是色

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ぐったりと見上げる空には
ありったけの絵の具を塗ったくったような滲んだ色
日毎夜毎に殺める血の匂いと
あちこちから上がる放火の音

夏のカンバスの君の麦藁帽子も
電柱と同じくらい高い背後の森も
風のままに揺れているから
いつの間にか海になってゆく背景

次々浮かんで来るのは
夢の名残のような水母
湾奥へと吹き流されてゆく時に
一瞬の残光に目覚める

カプカプと疲れはてた身体を横たえ
プカプカと金魚のように泳ぐ夢をみる

   色即是空 空即是色



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