ぐったりと見上げる空には
ありったけの絵の具を塗ったくったような滲んだ色
日毎夜毎に殺める血の匂いと
あちこちから上がる放火の音
夏のカンバスの君の麦藁帽子も
電柱と同じくらい高い背後の森も
風のままに揺れているから
いつの間にか海になってゆく背景
次々浮かんで来るのは
夢の名残のような水母
湾奥へと吹き流されてゆく時に
一瞬の残光に目覚める
カプカプと疲れはてた身体を横たえ
プカプカと金魚のように泳ぐ夢をみる
色即是空 空即是色
ぐったりと見上げる空には
ありったけの絵の具を塗ったくったような滲んだ色
日毎夜毎に殺める血の匂いと
あちこちから上がる放火の音
夏のカンバスの君の麦藁帽子も
電柱と同じくらい高い背後の森も
風のままに揺れているから
いつの間にか海になってゆく背景
次々浮かんで来るのは
夢の名残のような水母
湾奥へと吹き流されてゆく時に
一瞬の残光に目覚める
カプカプと疲れはてた身体を横たえ
プカプカと金魚のように泳ぐ夢をみる
色即是空 空即是色