ー蹉跌こそ人間を輝かせるもの
「悲惨だな」と嘲笑される時こそ
ぼくらが本当にこの世に生きている瞬間ー
きみの家を訪れるたびに
まるでぼくの心のように
紫陽花の花が黄から紫へと変化してゆく
この国の革命が
また風の中の六月に始まる
声を限りにまた
懐かしいきみの琉球弁で叫びたい
「命どぅ宝」
何をぐずぐずしている
子供たちや被災者の命を真っ先に救え
内部被爆途上のぼくら自身の未来を救いだせ
「肝苦(ちむぐ)りさ」
賢治やゲバラのように
それがどこの誰に対してであれ
他者への痛み 不正への怒りに
歯を食いしばり
心の奥底でひしと君を抱き締めながら
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詩 紫陽花革命からもうじき一年
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