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*レイバーネットMLから
浅井健治@週刊MDS編集部です。http://www.labornetjp.org/news/2020/1599267353198staff01
それは現在公開中のイギリス映画『オフィシャル・シークレット』です。イラク戦争を題材にした映画は数々ありますが、この映画は最高傑作の一つと言って間違いないと思います。
以下は公式サイトの「イントロダクション」より。
-ここから-
2003年イラク開戦前夜、英米政府を揺るがせた告発記事。その記事は英国女性諜報職員のリークだった。実話に基づく政府VS告発者のポリティカル・サスペンス。
2001年9月11日、同時多発テロ事件が発生して以降、米国政府はテロへの報復感情からフセイン大統領が大量破壊兵器を開発していると喧伝し、イラク戦争開戦に向けあらゆる手段を講じていた。米国と共同歩調を取る英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガンはある日、米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)から、驚くべきメールを受け取る。イラクを攻撃するための違法な工作活動を促すそのメールに彼女は強い憤りを感じ、メールをマスコミにリークする。しかし、彼女の危険な賭けも虚しく、イラク
戦争は開戦し、キャサリンは公務秘密法違反で起訴された。
ところが、裁判の土壇場で、誰もが予想もしなかった驚きの展開となる。政府職員のキャサリンをリークに突き動かした感情は何だったのか?
ひとりの女性の告発が多くの勇気と行動を生み出した現象は、いまなお現代社会への警鐘となり続ける。社会派作品を世に送り続けるギャヴィン・フッド監督が、後にキャサリン・ガン事件として大きな政治問題となった実話をそれぞれの当事者の立場から描き、サスペンスタッチで心揺さぶる人間ドラマに仕上げた。
-ここまで-
当時、「ワールド・ピース・ナウ」のイラク戦争反対デモ、とりわけ2003年2月15日の世界1千万人以上が立ち上がった史上最大の地球一周反戦デモに参加した一人として、胸が熱くなるシーンの連続でした。
ここまで徹底してイラク戦争を検証しているイギリス、わずか4ページの作文で“検証”
を済ませた日本。その落差に暗然とします。ジョンソン首相に「(サッチャーが否定した
)社会なるものは存在する」と言わしめたイギリス、最有力次期首相候補に「(安倍が)
全身全霊を傾けた取り組みをしっかり継承」としか言わせられない日本。ここに向き合わ
なければなりません。
パンフレットの表紙には「戦争の最初の犠牲者は真実である」の警句がプリントされてい
ました。
公式サイト:
http://officialsecret-movie.com/
劇場情報:
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=officialsecret
*レイバーネットMLから
浅井健治@週刊MDS編集部です。http://www.labornetjp.org/news/2020/1599267353198staff01
それは現在公開中のイギリス映画『オフィシャル・シークレット』です。イラク戦争を題材にした映画は数々ありますが、この映画は最高傑作の一つと言って間違いないと思います。
以下は公式サイトの「イントロダクション」より。
-ここから-
2003年イラク開戦前夜、英米政府を揺るがせた告発記事。その記事は英国女性諜報職員のリークだった。実話に基づく政府VS告発者のポリティカル・サスペンス。
2001年9月11日、同時多発テロ事件が発生して以降、米国政府はテロへの報復感情からフセイン大統領が大量破壊兵器を開発していると喧伝し、イラク戦争開戦に向けあらゆる手段を講じていた。米国と共同歩調を取る英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガンはある日、米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)から、驚くべきメールを受け取る。イラクを攻撃するための違法な工作活動を促すそのメールに彼女は強い憤りを感じ、メールをマスコミにリークする。しかし、彼女の危険な賭けも虚しく、イラク
戦争は開戦し、キャサリンは公務秘密法違反で起訴された。
ところが、裁判の土壇場で、誰もが予想もしなかった驚きの展開となる。政府職員のキャサリンをリークに突き動かした感情は何だったのか?
ひとりの女性の告発が多くの勇気と行動を生み出した現象は、いまなお現代社会への警鐘となり続ける。社会派作品を世に送り続けるギャヴィン・フッド監督が、後にキャサリン・ガン事件として大きな政治問題となった実話をそれぞれの当事者の立場から描き、サスペンスタッチで心揺さぶる人間ドラマに仕上げた。
-ここまで-
当時、「ワールド・ピース・ナウ」のイラク戦争反対デモ、とりわけ2003年2月15日の世界1千万人以上が立ち上がった史上最大の地球一周反戦デモに参加した一人として、胸が熱くなるシーンの連続でした。
ここまで徹底してイラク戦争を検証しているイギリス、わずか4ページの作文で“検証”
を済ませた日本。その落差に暗然とします。ジョンソン首相に「(サッチャーが否定した
)社会なるものは存在する」と言わしめたイギリス、最有力次期首相候補に「(安倍が)
全身全霊を傾けた取り組みをしっかり継承」としか言わせられない日本。ここに向き合わ
なければなりません。
パンフレットの表紙には「戦争の最初の犠牲者は真実である」の警句がプリントされてい
ました。
公式サイト:
http://officialsecret-movie.com/
劇場情報:
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=officialsecret