東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]
遅くなりましたが、8月23日に行った集会の報告をお伝えします。
イージス・アショアの配備を撤回に追い込んだ市民運動がどのように作ら
れていったのかを、率直な語りを通して伺うことができました。学ぶべき
ところが多々あり、一人でも多くの方に共有していただきたい内容です。
週末などお時間のある時に、ぜひ動画もご視聴ください。吉沢弘志さん、
木元茂夫さんの発言も充実したものでした。この動画は必見だと思います。
2020/8/23 <大軍拡と基地強化にNO!アクション2020 発足集会>
(撮影:川島進さん)
https://youtu.be/6RZ0s3F6Lkg
----------------------
<大軍拡と基地強化にNO!アクション2020発足集会>
飛ばすな!オスプレイ 止めよう!敵地攻撃力保有
イージス・アショア白紙撤回に続き、すべての軍拡にNOを!
集会報告
大西一平(立川自衛隊監視テント村)
8月23日、としま区民センターにて、大軍拡と基地強化にNO!アクショ
ン2020の発足集会として「飛ばすな!オスプレイ 止めよう!敵地攻撃力
保有 イージス・アショア白紙撤回に続き、すべての軍拡にNOを!」集
会が行われました。
集会では、「地域住民とともにイージス・アショア反対運動をたたかっ
て」という櫻田憂子さん(STOPイージス!秋田フォーラム代表)によるオ
ンライン講演がありました。櫻田さんは、1963年秋田県仙北郡千畑村生ま
れ。学校事務職員として小中学校で勤務後、2017年3月に退職。現在、STOP
イージス!秋田フォーラム代表。秋田県平和運動推進労組会議議長、秋田
県教職員組合執行委員長も勤めていらっしゃいます。当初は、直接会場で
講演していただく予定でしたが、コロナの感染拡大のためZOOMでのオンラ
イン中継となりました。
◆演習場は住宅地から300m、地価も下落
櫻田さんは、まず、「北朝鮮脅威論」は作られたもの、イージス艦が8
隻体制になりイージス・アショアは不必要、ハワイ・グアムの米軍基地を
守るもの、中距離核戦力(INF)全廃条約失効による軍拡競争の片棒を担
ぐことになる、と指摘。イージス・アショアの必要性、目的について疑問
を呈しました。次に、新屋演習場は住宅地から300mしか離れておらず、新
屋勝平地区には13000人が住んでいる。ルーマニアやポーランドでは住宅
地とは4kmの距離がある。その他に、攻撃の標的になる、電磁波の「サイ
ドローブ」(後方にもれる電磁波)の人体への影響は未知数、地価が下が
っている、などの問題点も説明していただきました。
◆「オール秋田」を目指して
反対運動については、次のようにおっしゃていました。以前から平和運
動には取り組んできたが、突然、イージス・アショアの問題が浮上した。
当初は、計画撤回は難しいと感じていた。講演や学習会で招いた講師から
は撤回させた運動はほとんどないと言われた。そこで、運動の目標を知事
や市長に受け入れを容認させない点にしぼった。
そして、幅広い市民との連携を模索し「オール秋田」を目指すこと。
「北朝鮮」に対する住民の不安に寄り添い、不安を否定しないこと。イー
ジスは必要だが新屋はダメという人とも一緒に運動に取り組むこと。現在
までに最大で150人しか人を集められなかったが、限られた力量の中で、
集会・デモなどの行動より議会対策や運動を広げる取り組みを重視するこ
と。これらのことを大事にしながら反対運動をつくってきた。特に、イー
ジスは必要だが新屋はダメという点については、1年半も大議論になった。
また、地元の自治会組織「新屋勝平地区協議会」が18年7月に配備計画
反対を決議したこと、秋田魁新報が社説で反対を表明し、丹念な取材をし
情報を発信し続けたことも、オール秋田がつくられる大きな力になったと
話されました。
質疑では、組合の青年部への働きかけ方、地元新聞が反対した理由、防
衛省の電磁波の説明、推進派住民団体はあったのかという質問がありまし
た。それぞれ、単組の学習会に足を運んだ、取材班のチーフが以前、沖縄
に勤務していた、防護壁で防ぐ、そうした団体はなかった、という回答で
した。
最後に、パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
の吉沢弘志さんが、9月から試験飛行を開始するなど、陸自オスプレイ木
更津配備の問題点を、すべての基地にNoを!ファイト神奈川の木元茂夫さ
んが、イージス艦「まや」や長距離巡航ミサイル「ロラズム(LRASM)」
の問題点などについて報告しました。この日の参加者は43名でした。
私たちにとっても、これから運動を進めていく上で、いろいろ参考にな
る点や学ぶべき点があったと思います。次の機会には、ぜひとも直接、お
話を伺いたいと感じました。櫻田さん、当日参加していただいた皆さまに、
改めて感謝したいと思います。
[転送・転載歓迎/重複失礼]
遅くなりましたが、8月23日に行った集会の報告をお伝えします。
イージス・アショアの配備を撤回に追い込んだ市民運動がどのように作ら
れていったのかを、率直な語りを通して伺うことができました。学ぶべき
ところが多々あり、一人でも多くの方に共有していただきたい内容です。
週末などお時間のある時に、ぜひ動画もご視聴ください。吉沢弘志さん、
木元茂夫さんの発言も充実したものでした。この動画は必見だと思います。
2020/8/23 <大軍拡と基地強化にNO!アクション2020 発足集会>
(撮影:川島進さん)
https://youtu.be/6RZ0s3F6Lkg
----------------------
<大軍拡と基地強化にNO!アクション2020発足集会>
飛ばすな!オスプレイ 止めよう!敵地攻撃力保有
イージス・アショア白紙撤回に続き、すべての軍拡にNOを!
集会報告
大西一平(立川自衛隊監視テント村)
8月23日、としま区民センターにて、大軍拡と基地強化にNO!アクショ
ン2020の発足集会として「飛ばすな!オスプレイ 止めよう!敵地攻撃力
保有 イージス・アショア白紙撤回に続き、すべての軍拡にNOを!」集
会が行われました。
集会では、「地域住民とともにイージス・アショア反対運動をたたかっ
て」という櫻田憂子さん(STOPイージス!秋田フォーラム代表)によるオ
ンライン講演がありました。櫻田さんは、1963年秋田県仙北郡千畑村生ま
れ。学校事務職員として小中学校で勤務後、2017年3月に退職。現在、STOP
イージス!秋田フォーラム代表。秋田県平和運動推進労組会議議長、秋田
県教職員組合執行委員長も勤めていらっしゃいます。当初は、直接会場で
講演していただく予定でしたが、コロナの感染拡大のためZOOMでのオンラ
イン中継となりました。
◆演習場は住宅地から300m、地価も下落
櫻田さんは、まず、「北朝鮮脅威論」は作られたもの、イージス艦が8
隻体制になりイージス・アショアは不必要、ハワイ・グアムの米軍基地を
守るもの、中距離核戦力(INF)全廃条約失効による軍拡競争の片棒を担
ぐことになる、と指摘。イージス・アショアの必要性、目的について疑問
を呈しました。次に、新屋演習場は住宅地から300mしか離れておらず、新
屋勝平地区には13000人が住んでいる。ルーマニアやポーランドでは住宅
地とは4kmの距離がある。その他に、攻撃の標的になる、電磁波の「サイ
ドローブ」(後方にもれる電磁波)の人体への影響は未知数、地価が下が
っている、などの問題点も説明していただきました。
◆「オール秋田」を目指して
反対運動については、次のようにおっしゃていました。以前から平和運
動には取り組んできたが、突然、イージス・アショアの問題が浮上した。
当初は、計画撤回は難しいと感じていた。講演や学習会で招いた講師から
は撤回させた運動はほとんどないと言われた。そこで、運動の目標を知事
や市長に受け入れを容認させない点にしぼった。
そして、幅広い市民との連携を模索し「オール秋田」を目指すこと。
「北朝鮮」に対する住民の不安に寄り添い、不安を否定しないこと。イー
ジスは必要だが新屋はダメという人とも一緒に運動に取り組むこと。現在
までに最大で150人しか人を集められなかったが、限られた力量の中で、
集会・デモなどの行動より議会対策や運動を広げる取り組みを重視するこ
と。これらのことを大事にしながら反対運動をつくってきた。特に、イー
ジスは必要だが新屋はダメという点については、1年半も大議論になった。
また、地元の自治会組織「新屋勝平地区協議会」が18年7月に配備計画
反対を決議したこと、秋田魁新報が社説で反対を表明し、丹念な取材をし
情報を発信し続けたことも、オール秋田がつくられる大きな力になったと
話されました。
質疑では、組合の青年部への働きかけ方、地元新聞が反対した理由、防
衛省の電磁波の説明、推進派住民団体はあったのかという質問がありまし
た。それぞれ、単組の学習会に足を運んだ、取材班のチーフが以前、沖縄
に勤務していた、防護壁で防ぐ、そうした団体はなかった、という回答で
した。
最後に、パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
の吉沢弘志さんが、9月から試験飛行を開始するなど、陸自オスプレイ木
更津配備の問題点を、すべての基地にNoを!ファイト神奈川の木元茂夫さ
んが、イージス艦「まや」や長距離巡航ミサイル「ロラズム(LRASM)」
の問題点などについて報告しました。この日の参加者は43名でした。
私たちにとっても、これから運動を進めていく上で、いろいろ参考にな
る点や学ぶべき点があったと思います。次の機会には、ぜひとも直接、お
話を伺いたいと感じました。櫻田さん、当日参加していただいた皆さまに、
改めて感謝したいと思います。