2020年8月28日 田中 宇
8月28日、安倍首相が辞意を表明した。持病の悪化が理由だという。たしかに安倍は最近、何度も検査のために病院に行っている。しかし、安倍は検査後も、話したり歩いたりできているわけで、急に首相としての任務がこなせなくなったわけではない。安保面の日米関係が、安倍とトランプの個人的な関係に依存してきたことを考えると、安倍が辞めてしまうのは日本の安全保障にとってまずいことだ。安倍以外に、気難しいトランプと親密な関係を持っている政治家は日本にいない。日米安保の円滑な維持を考えると、安倍は病気を悪化させないようにしつつ続投するのが筋だ。対米従属派の全体がそう思っているはずだ。 (従属先を軍産からトランプに替えた日本 http://tanakanews.com/170214abe.php )
しかし、もしトランプが日本と安倍に対する態度を変えており、安倍とトランプの関係が終わりになっているとか、トランプが安倍に在日米軍の撤退や日米安保の破棄を言ってきたなら、話は別だ。最近の記事に書いたように、11月の米大統領選挙は、マスコミのバイデン優勢の報道と裏腹に、トランプが再選される可能性が高い。2期目のトランプは、日本や韓国からの駐留米軍の撤退を具現化していきそうだ。すでにトランプは安倍に対して冷淡になっている可能性がある。日本側が米軍を引き留めようとすると、トランプに意地悪される。トランプは筋金入りの覇権放棄屋・隠れ多極主義者なので、トランプを翻身させる日韓からの米軍撤退をやめさせるのは不可能だ。 (米大統領選挙戦を読み解く http://tanakanews.com/200820trump.htm )
安倍は、今後の米軍撤退を引き留めようとしてトランプから意地悪されて人気を下げるより、その前の今のタイミングで辞めることにしたのでないか。病気を理由に辞める話を作ることにして、何度も病院に検査に行き、何時間も病院に滞在して病気の演技をしたのでないかという感じもする。 (加速するトランプの世界撤兵 http://tanakanews.com/200615china.php )
トランプ以前は、米国の覇権と安保の戦略を軍産複合体(諜報界)が牛耳っていた。日本の外務省は軍産の手下であり、米軍産と日本外務省との組織的な関係によって日米関係・日本の対米従属が維持されていた。トランプは、軍産に喧嘩を売って就任し、ロシアゲートなど軍産からの攻撃を跳ね返して逆におおむね軍産を退治して今に至っている。2016年のトランプ当選後、日本外務省は米国の新たな権力中枢と親密にできるルートを喪失した。外務省が呆然としているところに安倍が訪米し、個人的にトランプに会って親分子分の契りを結んでしまい、外務省や軍産を経由しない日米の同盟関係を作った。それ以来、日本で米国の権力中枢つまりトランプと最もつながっているのは安倍である。安倍以外の政治家は、トランプとの強い関係を持っていない。安倍はトランプとの関係性をテコに、日本で独裁的な権力を維持してきた。 (世界と日本を変えるトランプ http://tanakanews.com/160402trump.htm ) (ロシアゲートで軍産に反撃するトランプ共和党 http://tanakanews.com/180226dossier.htm )
安倍の今回の突然の辞任は、トランプと安倍の関係、もしくは日米の安保関係が終わりになったのでないかという疑念を抱かせる。安倍は、トランプに何らかの形で日本との関係を切ったので辞めるのでないか。そうでなければ辞める必要などない。従来の日本にとって最重要なことは、米国との同盟関係だ。病気がちでも、トランプからの電話を受けられれば首相をつとめられる。 (Pentagon Gives Trump Options For Cutting Troop Levels In South Korea http://news.antiwar.com/2020/07/17/pentagon-gives-trump-options-for-cutting-troop-levels-in-south-korea/ )
トランプは、世界からの撤兵を加速している。ドイツ駐留数を大幅に減らし、アフガニスタンやイラクからの撤兵も進めている。「これらはトランプが勝手に言っているだけで、国防総省は実際の駐留の減員をやっていない」という指摘がある。そうかもしれない。それでも事態は大して変わらない。実際の駐留米軍数でなく、トランプが各国からの米軍撤兵を言い続けていることが、米国の覇権を低下させ、同盟諸国が安保面で米国と米軍に頼らなくなり、撤兵したのと同じ効果を持ち、最終的な撤兵へとつながる。 (US Troops Withdraw From Major Iraqi Base http://news.antiwar.com/2020/08/23/us-troops-withdraw-from-major-iraqi-base/ ) (Trump Confirms 4,000 US Troops To Withdraw From Afghanistan By November Vote http://news.antiwar.com/2020/08/04/trump-confirms-4000-us-troops-to-withdraw-from-afghanistan-by-november-vote/ )
日本と韓国について、トランプは従来、いつか撤兵したいと言うだけで、実際の撤兵計画まで至っていなかった。もしかするとトランプは今後、11月3日の米大統領選挙の投票日までに、日韓からの具体的な撤兵計画を言い出すかもしれない。世界からの撤兵を主張した方が有権者の受けがいいからだ。いまだに軍産に絡め取られている民主党のバイデン陣営も、実際の撤兵を言わないまま、戦争はもうしないと言っている。そう言った方が人気が出るからだ。 (Trump And Democrats Both Promise End To ‘Forever Wars’ http://news.antiwar.com/2020/08/24/trump-and-democrats-both-promise-end-to-forever-wars/ )
トランプが選挙対策として9-10月に日韓からの撤兵を従来より強く言い出すつもりなら、それより前の8月末の今のタイミングで安倍が辞任を表明するのは合点がいく。しかし、トランプがそこまで言うかどうかはわからない。トランプはすでに在韓米軍の減員について検討している。 (Okinawa: Will The Pandemic Transform US Military Bases? http://original.antiwar.com/?p=2012340464 ) (Pentagon considers 'adjustments' to US troop levels in S Korea http://www.aljazeera.com/news/2020/07/pentagon-considers-adjustments-troop-levels-korea-200721151947257.html )
日米の安保関係は、今年6月に安倍政権が米国から買った地上イージスのミサイル防衛システムを途中でやめることにしたあたりから、ぎくしゃくしている。7月には、在日米軍の新型コロナウイルスへの対策が不十分だと日本政府が苦情を表明し、日米の安保関係がさらに齟齬をきたしている。これらは、トランプが日本から米軍を撤退しようとしていることに対する日本側からの不満の表明なのかもしれない。トランプは軍産を退治した筋金入りの覇権放棄屋なので、不満を表明されても米軍を撤退していくし、不満を表明する奴には倍返しで意地悪する。 (Japan: US military coronavirus policy has multiple problems http://www.militarytimes.com/news/your-military/2020/07/14/japan-us-military-coronavirus-policy-has-multiple-problems/ ) (トランプ、安倍、金正恩:関係性の転換 http://tanakanews.com/200621japan.php )
日本が米国の言うことを聞きたくなくなっているもうひとつの分野は、コロナ対策としての自粛・経済停止を米国から強要され続けていることだ。日本は、世界的に見ても新型コロナに感染発症しにくい国民であり、すでに集団免疫にも達しており、米国から強要される経済停止策など必要ない。スウェーデン式の方が良い。米国から無意味な経済停止を強要され続けるほど、日本経済の自滅がひどくなり、すでに経済を成長の状態に戻している中国にどんどん抜かれていく。日本はコロナ対策の面でも、そろそろ対米従属をやめねばならない。 (米中逆転を意図的に早めるコロナ危機 http://tanakanews.com/200827china.php )
今後、後任首相の選定になるが、対米従属の色合いが強い人が次期首相になると、トランプからのいじめがひどくなり、短命に終わるか、対米従属からの離脱を余儀なくされていく。安倍は従来、米国との関係を維持しつつ中国との関係を強化してきた。トランプの米国が安保面で日本を見捨てる傾向を加速しそうな今後、日本側は、米国との関係を軽視して中国との関係を強化する親中国派を次期首相にする可能性もある。この場合、トランプが望む在日米軍の撤退に、日本はそれほど反対せずに事態が進む。 (Trump Has Damaged the U.S.-Japan-South Korea Alliance—And China Loves It http://nationalinterest.org/blog/korea-watch/trump-has-damaged-us-japan-south-korea-alliance%E2%80%94and-china-loves-it-165164 )
今後注目すべき点は、安倍がやめた理由が、トランプの日本に対する態度が変わったからなのかどうか、トランプの言動からうかがえるかもしれないことだ。安倍の辞任が、トランプの覇権転換策と全く関係ないとは考えにくい。だが、その確たる証拠もないのが現状だ。
拍手はせず、拍手一覧を見る
コメント
1. 2020年8月28日 22:55:57 : 8HMekBNYy2 : cW1rUnBMWUJuNkE=[1] 報告
▲△▽▼
『安倍晋三』が逃げた。
つまり、
凄く難しい局面が訪れると言う事ですね?
Songcatcher.
2. 根岸兎角[283] jaqK3ZNlinA 2020年8月28日 23:00:05 : L2HkS806yg : alpDUk5KZkxPa3c=[21] 報告
▲△▽▼
田中宇とやらの理屈を読んでみた。HIMAZINよ、よく聞け!(というかよく読みたくないので保証できんがの(>_<)いかに田中宇というやつがいい加減なことを言ってるか自分の頭でよく考えろ。
田中宇は次のように書いておる。
『もしトランプが日本と安倍に対する態度を変えており、安倍とトランプの関係が終わりになっているとか、トランプが安倍に在日米軍の撤退や日米安保の破棄を言ってきたなら、話は別だ。』
天下の陰謀論を暴いて世に伝える人間ならばこの「もし」はなんだ?(@^^)/~~~
『最近の記事に書いたように、11月の米大統領選挙は、マスコミのバイデン優勢の報道と裏腹に、トランプが再選される可能性が高い。2期目のトランプは、日本や韓国からの駐留米軍の撤退を具現化していきそうだ。すでにトランプは安倍に対して冷淡になっている可能性がある。日本側が米軍を引き留めようとすると、トランプに意地悪される。トランプは筋金入りの覇権放棄屋・隠れ多極主義者なので、トランプを翻身させる日韓からの米軍撤退をやめさせるのは不可能だ。』
これで通用するならだれでも占い師として成功するわ。
HIMAZINよ、まだ遅くない。頑張れ!
3. 根岸兎角[284] jaqK3ZNlinA 2020年8月28日 23:05:17 : L2HkS806yg : alpDUk5KZkxPa3c=[22] 報告
▲△▽▼
そうだ。多極主義ということをよく考えろ。なんでわざわざ多極主義にしたいのだ。
むろんその理屈は言ってるが、多極主義にしたい意味をお前は本当にわかっているのか?(>__<)(@^^)/~~~
4. パレオリベラル[542] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2020年8月28日 23:09:17 : xOKP1GeJuI :TOR MDM0RTl0cFEydlk=[1] 報告
▲△▽▼
⇒《今後注目すべき点は、安倍がやめた理由が、トランプの日本に対する態度が変わったからなのかどうか、トランプの言動からうかがえるかもしれないことだ。》
まずは、トランプが再選されるかどうか…
それに注目です。
5. 2020年8月28日 23:18:36 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[6763] 報告
▲△▽▼
安倍辞任の本当の理由は潰瘍性大腸炎の悪化ではなくG7での訪米をトランプから複数回拒否されたことと五輪開催が絶望的になったことの2つだと思う。日米安保の破棄が現実化するとすれば統一教会・勝共連合を介した属国統治の手法も見直されることになるのかもしれない。もしそうであれば米国と韓国や北朝鮮との関係もそれに伴って変わることになる。田中宇氏の主張であるトランプ再選の実現でどこまで事態が進捗するかよく見てみたい。
6. 2020年8月28日 23:43:45 : TxImUMsk2Q : M2FkbXNSTU9GeGs=[183] 報告
▲△▽▼
オイオイ、安倍とトランプは、合わないぞ。
安倍と一番合っているのは、クリントン戦争家・ネオコン(影の政府)です。
クリントンでなくトランプになったから、安倍は失脚することになったのでしょうね。
この時、安倍政権を支えてきたアメリカ戦争家のつっかい棒が外れたのですよ。
これ以降、安倍政権の隠し事が、どんどん出てくるようになりました。
トランプは、安倍を信用していませんでした。安倍は、統一教会(ムーニー)の犬だ、と呼んでいました。ムーニーは、クリントン(ロックフェラー)の側の組織ですからね。
違いますか? シッカリ正しく報道してくださいね。
7. 2020年8月28日 23:59:44 : i7bUeWDO5o : dHBiT2oyU21NOEk=[1548] 報告
▲△▽▼
この大ニュースを当てられなかっただけで田中ウーの程度が知れる。
板垣をもっともらしくしたら田中になる。
8. TondaMonta[2359] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2020年8月29日 01:40:40 : SxD2lByGzA : NEczZkY5cWhzeVk=[3] 報告
▲△▽▼
ワタチのトランプ占いによれば、トランプ大統領は再選される。田中宇氏の読みと同じ。但し安倍辞任が日米安保や米軍撤退とは関係ないだろう。関係あるという証拠もない。
しかしスウェーデンは集団免疫政策をとっていない。田中氏の思い入れが深いだけ。
「緩やかな」集団免疫政策という話はある。100個言った中で正しいことが2,3つあるだけの話。残りは当たるも八卦,当たらぬも八卦。
しかし外務省は何を考えているのか分からない。製薬会社から多額の賄賂をもらっているならば,理由が分かる。中国やベトナムやマレーシアあるいはシンガポールのように,コロナ感染者数をほぼゼロにした国と日本国が同じ分類にあるのはおかしい。不要不急のようがない限り渡航禁止区域なのだ。
また売電当選を信じているのも外務省だ。また失敗するだろう。ワクチンを1.2億人分用意するといっているが,副作用が強すぎる。副作用はどんなワクチンにもある。しかしコロナのワクチンは副作用が大きすぎる。その表れが例えば,コロナから回復した人たちの中に後遺症が残る人が少なからずいてその症状が認知に関するもので重いことだ。コロナ・ウィルスは日々変異している。それに対応するワクチンはすぐ古くなってしまう。
外務省が人の出入りを厳しく制限する理由は日本人全員をワクチンの生実験にしたいからだ。丸太=日本人。製薬会社から金をもらったと言わざるを得ない。
8月28日、安倍首相が辞意を表明した。持病の悪化が理由だという。たしかに安倍は最近、何度も検査のために病院に行っている。しかし、安倍は検査後も、話したり歩いたりできているわけで、急に首相としての任務がこなせなくなったわけではない。安保面の日米関係が、安倍とトランプの個人的な関係に依存してきたことを考えると、安倍が辞めてしまうのは日本の安全保障にとってまずいことだ。安倍以外に、気難しいトランプと親密な関係を持っている政治家は日本にいない。日米安保の円滑な維持を考えると、安倍は病気を悪化させないようにしつつ続投するのが筋だ。対米従属派の全体がそう思っているはずだ。 (従属先を軍産からトランプに替えた日本 http://tanakanews.com/170214abe.php )
しかし、もしトランプが日本と安倍に対する態度を変えており、安倍とトランプの関係が終わりになっているとか、トランプが安倍に在日米軍の撤退や日米安保の破棄を言ってきたなら、話は別だ。最近の記事に書いたように、11月の米大統領選挙は、マスコミのバイデン優勢の報道と裏腹に、トランプが再選される可能性が高い。2期目のトランプは、日本や韓国からの駐留米軍の撤退を具現化していきそうだ。すでにトランプは安倍に対して冷淡になっている可能性がある。日本側が米軍を引き留めようとすると、トランプに意地悪される。トランプは筋金入りの覇権放棄屋・隠れ多極主義者なので、トランプを翻身させる日韓からの米軍撤退をやめさせるのは不可能だ。 (米大統領選挙戦を読み解く http://tanakanews.com/200820trump.htm )
安倍は、今後の米軍撤退を引き留めようとしてトランプから意地悪されて人気を下げるより、その前の今のタイミングで辞めることにしたのでないか。病気を理由に辞める話を作ることにして、何度も病院に検査に行き、何時間も病院に滞在して病気の演技をしたのでないかという感じもする。 (加速するトランプの世界撤兵 http://tanakanews.com/200615china.php )
トランプ以前は、米国の覇権と安保の戦略を軍産複合体(諜報界)が牛耳っていた。日本の外務省は軍産の手下であり、米軍産と日本外務省との組織的な関係によって日米関係・日本の対米従属が維持されていた。トランプは、軍産に喧嘩を売って就任し、ロシアゲートなど軍産からの攻撃を跳ね返して逆におおむね軍産を退治して今に至っている。2016年のトランプ当選後、日本外務省は米国の新たな権力中枢と親密にできるルートを喪失した。外務省が呆然としているところに安倍が訪米し、個人的にトランプに会って親分子分の契りを結んでしまい、外務省や軍産を経由しない日米の同盟関係を作った。それ以来、日本で米国の権力中枢つまりトランプと最もつながっているのは安倍である。安倍以外の政治家は、トランプとの強い関係を持っていない。安倍はトランプとの関係性をテコに、日本で独裁的な権力を維持してきた。 (世界と日本を変えるトランプ http://tanakanews.com/160402trump.htm ) (ロシアゲートで軍産に反撃するトランプ共和党 http://tanakanews.com/180226dossier.htm )
安倍の今回の突然の辞任は、トランプと安倍の関係、もしくは日米の安保関係が終わりになったのでないかという疑念を抱かせる。安倍は、トランプに何らかの形で日本との関係を切ったので辞めるのでないか。そうでなければ辞める必要などない。従来の日本にとって最重要なことは、米国との同盟関係だ。病気がちでも、トランプからの電話を受けられれば首相をつとめられる。 (Pentagon Gives Trump Options For Cutting Troop Levels In South Korea http://news.antiwar.com/2020/07/17/pentagon-gives-trump-options-for-cutting-troop-levels-in-south-korea/ )
トランプは、世界からの撤兵を加速している。ドイツ駐留数を大幅に減らし、アフガニスタンやイラクからの撤兵も進めている。「これらはトランプが勝手に言っているだけで、国防総省は実際の駐留の減員をやっていない」という指摘がある。そうかもしれない。それでも事態は大して変わらない。実際の駐留米軍数でなく、トランプが各国からの米軍撤兵を言い続けていることが、米国の覇権を低下させ、同盟諸国が安保面で米国と米軍に頼らなくなり、撤兵したのと同じ効果を持ち、最終的な撤兵へとつながる。 (US Troops Withdraw From Major Iraqi Base http://news.antiwar.com/2020/08/23/us-troops-withdraw-from-major-iraqi-base/ ) (Trump Confirms 4,000 US Troops To Withdraw From Afghanistan By November Vote http://news.antiwar.com/2020/08/04/trump-confirms-4000-us-troops-to-withdraw-from-afghanistan-by-november-vote/ )
日本と韓国について、トランプは従来、いつか撤兵したいと言うだけで、実際の撤兵計画まで至っていなかった。もしかするとトランプは今後、11月3日の米大統領選挙の投票日までに、日韓からの具体的な撤兵計画を言い出すかもしれない。世界からの撤兵を主張した方が有権者の受けがいいからだ。いまだに軍産に絡め取られている民主党のバイデン陣営も、実際の撤兵を言わないまま、戦争はもうしないと言っている。そう言った方が人気が出るからだ。 (Trump And Democrats Both Promise End To ‘Forever Wars’ http://news.antiwar.com/2020/08/24/trump-and-democrats-both-promise-end-to-forever-wars/ )
トランプが選挙対策として9-10月に日韓からの撤兵を従来より強く言い出すつもりなら、それより前の8月末の今のタイミングで安倍が辞任を表明するのは合点がいく。しかし、トランプがそこまで言うかどうかはわからない。トランプはすでに在韓米軍の減員について検討している。 (Okinawa: Will The Pandemic Transform US Military Bases? http://original.antiwar.com/?p=2012340464 ) (Pentagon considers 'adjustments' to US troop levels in S Korea http://www.aljazeera.com/news/2020/07/pentagon-considers-adjustments-troop-levels-korea-200721151947257.html )
日米の安保関係は、今年6月に安倍政権が米国から買った地上イージスのミサイル防衛システムを途中でやめることにしたあたりから、ぎくしゃくしている。7月には、在日米軍の新型コロナウイルスへの対策が不十分だと日本政府が苦情を表明し、日米の安保関係がさらに齟齬をきたしている。これらは、トランプが日本から米軍を撤退しようとしていることに対する日本側からの不満の表明なのかもしれない。トランプは軍産を退治した筋金入りの覇権放棄屋なので、不満を表明されても米軍を撤退していくし、不満を表明する奴には倍返しで意地悪する。 (Japan: US military coronavirus policy has multiple problems http://www.militarytimes.com/news/your-military/2020/07/14/japan-us-military-coronavirus-policy-has-multiple-problems/ ) (トランプ、安倍、金正恩:関係性の転換 http://tanakanews.com/200621japan.php )
日本が米国の言うことを聞きたくなくなっているもうひとつの分野は、コロナ対策としての自粛・経済停止を米国から強要され続けていることだ。日本は、世界的に見ても新型コロナに感染発症しにくい国民であり、すでに集団免疫にも達しており、米国から強要される経済停止策など必要ない。スウェーデン式の方が良い。米国から無意味な経済停止を強要され続けるほど、日本経済の自滅がひどくなり、すでに経済を成長の状態に戻している中国にどんどん抜かれていく。日本はコロナ対策の面でも、そろそろ対米従属をやめねばならない。 (米中逆転を意図的に早めるコロナ危機 http://tanakanews.com/200827china.php )
今後、後任首相の選定になるが、対米従属の色合いが強い人が次期首相になると、トランプからのいじめがひどくなり、短命に終わるか、対米従属からの離脱を余儀なくされていく。安倍は従来、米国との関係を維持しつつ中国との関係を強化してきた。トランプの米国が安保面で日本を見捨てる傾向を加速しそうな今後、日本側は、米国との関係を軽視して中国との関係を強化する親中国派を次期首相にする可能性もある。この場合、トランプが望む在日米軍の撤退に、日本はそれほど反対せずに事態が進む。 (Trump Has Damaged the U.S.-Japan-South Korea Alliance—And China Loves It http://nationalinterest.org/blog/korea-watch/trump-has-damaged-us-japan-south-korea-alliance%E2%80%94and-china-loves-it-165164 )
今後注目すべき点は、安倍がやめた理由が、トランプの日本に対する態度が変わったからなのかどうか、トランプの言動からうかがえるかもしれないことだ。安倍の辞任が、トランプの覇権転換策と全く関係ないとは考えにくい。だが、その確たる証拠もないのが現状だ。
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1. 2020年8月28日 22:55:57 : 8HMekBNYy2 : cW1rUnBMWUJuNkE=[1] 報告
▲△▽▼
『安倍晋三』が逃げた。
つまり、
凄く難しい局面が訪れると言う事ですね?
Songcatcher.
2. 根岸兎角[283] jaqK3ZNlinA 2020年8月28日 23:00:05 : L2HkS806yg : alpDUk5KZkxPa3c=[21] 報告
▲△▽▼
田中宇とやらの理屈を読んでみた。HIMAZINよ、よく聞け!(というかよく読みたくないので保証できんがの(>_<)いかに田中宇というやつがいい加減なことを言ってるか自分の頭でよく考えろ。
田中宇は次のように書いておる。
『もしトランプが日本と安倍に対する態度を変えており、安倍とトランプの関係が終わりになっているとか、トランプが安倍に在日米軍の撤退や日米安保の破棄を言ってきたなら、話は別だ。』
天下の陰謀論を暴いて世に伝える人間ならばこの「もし」はなんだ?(@^^)/~~~
『最近の記事に書いたように、11月の米大統領選挙は、マスコミのバイデン優勢の報道と裏腹に、トランプが再選される可能性が高い。2期目のトランプは、日本や韓国からの駐留米軍の撤退を具現化していきそうだ。すでにトランプは安倍に対して冷淡になっている可能性がある。日本側が米軍を引き留めようとすると、トランプに意地悪される。トランプは筋金入りの覇権放棄屋・隠れ多極主義者なので、トランプを翻身させる日韓からの米軍撤退をやめさせるのは不可能だ。』
これで通用するならだれでも占い師として成功するわ。
HIMAZINよ、まだ遅くない。頑張れ!
3. 根岸兎角[284] jaqK3ZNlinA 2020年8月28日 23:05:17 : L2HkS806yg : alpDUk5KZkxPa3c=[22] 報告
▲△▽▼
そうだ。多極主義ということをよく考えろ。なんでわざわざ多極主義にしたいのだ。
むろんその理屈は言ってるが、多極主義にしたい意味をお前は本当にわかっているのか?(>__<)(@^^)/~~~
4. パレオリベラル[542] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2020年8月28日 23:09:17 : xOKP1GeJuI :TOR MDM0RTl0cFEydlk=[1] 報告
▲△▽▼
⇒《今後注目すべき点は、安倍がやめた理由が、トランプの日本に対する態度が変わったからなのかどうか、トランプの言動からうかがえるかもしれないことだ。》
まずは、トランプが再選されるかどうか…
それに注目です。
5. 2020年8月28日 23:18:36 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[6763] 報告
▲△▽▼
安倍辞任の本当の理由は潰瘍性大腸炎の悪化ではなくG7での訪米をトランプから複数回拒否されたことと五輪開催が絶望的になったことの2つだと思う。日米安保の破棄が現実化するとすれば統一教会・勝共連合を介した属国統治の手法も見直されることになるのかもしれない。もしそうであれば米国と韓国や北朝鮮との関係もそれに伴って変わることになる。田中宇氏の主張であるトランプ再選の実現でどこまで事態が進捗するかよく見てみたい。
6. 2020年8月28日 23:43:45 : TxImUMsk2Q : M2FkbXNSTU9GeGs=[183] 報告
▲△▽▼
オイオイ、安倍とトランプは、合わないぞ。
安倍と一番合っているのは、クリントン戦争家・ネオコン(影の政府)です。
クリントンでなくトランプになったから、安倍は失脚することになったのでしょうね。
この時、安倍政権を支えてきたアメリカ戦争家のつっかい棒が外れたのですよ。
これ以降、安倍政権の隠し事が、どんどん出てくるようになりました。
トランプは、安倍を信用していませんでした。安倍は、統一教会(ムーニー)の犬だ、と呼んでいました。ムーニーは、クリントン(ロックフェラー)の側の組織ですからね。
違いますか? シッカリ正しく報道してくださいね。
7. 2020年8月28日 23:59:44 : i7bUeWDO5o : dHBiT2oyU21NOEk=[1548] 報告
▲△▽▼
この大ニュースを当てられなかっただけで田中ウーの程度が知れる。
板垣をもっともらしくしたら田中になる。
8. TondaMonta[2359] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2020年8月29日 01:40:40 : SxD2lByGzA : NEczZkY5cWhzeVk=[3] 報告
▲△▽▼
ワタチのトランプ占いによれば、トランプ大統領は再選される。田中宇氏の読みと同じ。但し安倍辞任が日米安保や米軍撤退とは関係ないだろう。関係あるという証拠もない。
しかしスウェーデンは集団免疫政策をとっていない。田中氏の思い入れが深いだけ。
「緩やかな」集団免疫政策という話はある。100個言った中で正しいことが2,3つあるだけの話。残りは当たるも八卦,当たらぬも八卦。
しかし外務省は何を考えているのか分からない。製薬会社から多額の賄賂をもらっているならば,理由が分かる。中国やベトナムやマレーシアあるいはシンガポールのように,コロナ感染者数をほぼゼロにした国と日本国が同じ分類にあるのはおかしい。不要不急のようがない限り渡航禁止区域なのだ。
また売電当選を信じているのも外務省だ。また失敗するだろう。ワクチンを1.2億人分用意するといっているが,副作用が強すぎる。副作用はどんなワクチンにもある。しかしコロナのワクチンは副作用が大きすぎる。その表れが例えば,コロナから回復した人たちの中に後遺症が残る人が少なからずいてその症状が認知に関するもので重いことだ。コロナ・ウィルスは日々変異している。それに対応するワクチンはすぐ古くなってしまう。
外務省が人の出入りを厳しく制限する理由は日本人全員をワクチンの生実験にしたいからだ。丸太=日本人。製薬会社から金をもらったと言わざるを得ない。