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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >> 2020.8.21
_________________________________________________________『週刊金曜日』
暖かくなってきました。オリジナル9条Tシャツ発売中です。
https://kinyobi.official.ec/
====================================================================
【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】次号予告
【4】近刊のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】注目の記事
■特集1・問題だらけの内閣府施設産業遺産情報センター
「国の発展を願った討幕の志士たちの熱い思いが原動力」となり「今日の世界に冠たるも
のづくり立国の屋台骨を作った」と安倍晋三首相がたたえる「明治日本の産業革命遺産
製鉄・製鋼、造船、石炭産業」。2015年、ユネスコの世界文化遺産に登録された。
だがここには、強制連行・強制労働や徴用政策という日本の負の歴史もつきまとう。登録
に際し、その負の歴史をめぐる理解を促すための措置として日本政府が国際社会に約束し
た施設、産業遺産情報センターがこの春オープンし、6月から見学の受け入れを開始した
。だが、さまざまな方面から疑問の声が上がっている。
●発注側と受注側の「密」な利益相反状態
徃住嘉文
●「犠牲者を記憶にとどめる」からは ほど遠い展示内容
植松青児
総務省第2庁舎の一角を改装して開設された「産業遺産情報センター」。現状の展示のま
までは、日本政府が表明した「犠牲者を記憶にとどめる」ための施設とは言えない。
●記事を知った内閣府は「現在調査中」という立場
加藤「センター長」が月刊誌で市民を個人攻撃
渡部睦美
「産業遺産情報センター」(以下、センター)については、個人情報取り扱いの問題も浮
上している。加藤康子センター長が『月刊Hanada』2020年9月号で、市民の来館情報
を暴露するという個人攻撃などを展開しているからだ。
----------------------------------------------------------------------
■特集2・敗戦75年
●半地下の一室から待ち望む「正義の実現」
中村一成
「三菱名古屋・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟」の原告の一人を、筆者は韓国・光州市に訪ねた
。裁判での尊厳回復の闘いが続く中で、「逝った人の分も謝罪と補償を受ける。だから私
は生きる」と、住まう半地下の一室から訴えた。
●占領地で最高の権力者になった日本軍がしたこと
中国人「性奴隷」女性たちの被害実態
班忠義
班忠義さんは、中国の元「慰安婦」の女性たちを支援していることで知られている。中国
人女性への性加害には、慰安所内の女性たちとは異なる状況があるという。どういう点が
違うのか、25年におよぶ調査から見えてきたことを伝えてもらう。
●死闘の地ガダルカナル島と前進基地ラバウルを訪ねて
「英霊主義」に包まれた南洋戦跡
伊高浩昭
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】 編集長後記
慶應義塾大学病院への検査入院が発表されて、この間くすぶっていた安倍晋三首相の健康
不安説が信憑性を増した。ポスト安倍をめぐる動きも一気に活発化するのだろう。
などと書きながら、一方で、一個人の健康状態にさまざまな思惑が交差し、それがニュ
ースにされてしまう政治家という仕事はつらいものだなあと感じたりする。このタイミン
グでただの「入院」はありえないということでしょう。もっとも安倍さんの場合は、これ
まで投げかけられたさまざまな疑惑が、自身の降板で一気に解明されてしまうという別種
の不安がお強いのかもしれませんが。お察しします。
モリカケからはじまる一連の疑惑は安倍長期政権のおごりとも言われる。今週号で取り
上げた産業遺産情報センターの特集をみると、安倍政権の体質そのものにしか思えない。
今回?おともだち疑惑?が投げかけられているのは加藤康子センター長だ。加藤氏の月刊
誌への執筆記事には正直驚いた。何に驚いたのか──まず、今週号の特集を読んでいただ
きたい。(小林和子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】2020年8月28日(1293)号予告
【特集】 コロナと子ども
●「未来」のために大人ができること 貴戸理恵
●「コロナが怖いから遊ぶかどうか迷う」 木附千晶
●「学び」支援からも外された朝鮮学校 宋恵淑
●迷走続ける「つくる会」 能川元一
【国際】●深まる対立 出口はあるのか 悪化する米中関係
古谷浩一
【国際】●新龍中国 李登輝死去報道をめぐって 本田善彦
【医療】●新型コロナワクチンの大規模契約で心配される
将来のワクチン禍 天笠啓祐
【コロナ】●10万円の給付金いまだもらえぬ野宿者たち
すでに多くの自治体が申請期限を迎えるも策なし 渡部睦美
【国際】中米ニカラグア 独裁政権に子を殺された母親たちの告発
写真・文 柴田大輔
【ぶんか】●不謹慎な旅 第27回 星になった子どもたち
戦争マラリアと八重山諸島 写真・文 木村聡
【メディア】メディアウオッチ 太田啓子 /臺宏士
【ぶんか】●鈴木邦男 ハンセイの記 福田文昭さんの思い出
【続き読み物】●「この男イヤだ」 石坂啓
【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|想田和弘
●凱風快晴ときどき曇り9 内田樹
●金曜アンテナ
●9月の原発裁判
●政治時評|阿部岳
●経済私考|佐々木実
●肯わぬ者からの手紙 山口 泉
●櫂未知子の金曜俳句
●言葉の広場/論考
●猫様|想田和弘
●無責任架空対談 松崎菊也
●さらん日記
●貧困なる精神|本多勝一
●ヒラ社長が行く|植村隆
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【1】注目の記事
■特集1・問題だらけの内閣府施設産業遺産情報センター
「国の発展を願った討幕の志士たちの熱い思いが原動力」となり「今日の世界に冠たるも
のづくり立国の屋台骨を作った」と安倍晋三首相がたたえる「明治日本の産業革命遺産
製鉄・製鋼、造船、石炭産業」。2015年、ユネスコの世界文化遺産に登録された。
だがここには、強制連行・強制労働や徴用政策という日本の負の歴史もつきまとう。登録
に際し、その負の歴史をめぐる理解を促すための措置として日本政府が国際社会に約束し
た施設、産業遺産情報センターがこの春オープンし、6月から見学の受け入れを開始した
。だが、さまざまな方面から疑問の声が上がっている。
●発注側と受注側の「密」な利益相反状態
徃住嘉文
●「犠牲者を記憶にとどめる」からは ほど遠い展示内容
植松青児
総務省第2庁舎の一角を改装して開設された「産業遺産情報センター」。現状の展示のま
までは、日本政府が表明した「犠牲者を記憶にとどめる」ための施設とは言えない。
●記事を知った内閣府は「現在調査中」という立場
加藤「センター長」が月刊誌で市民を個人攻撃
渡部睦美
「産業遺産情報センター」(以下、センター)については、個人情報取り扱いの問題も浮
上している。加藤康子センター長が『月刊Hanada』2020年9月号で、市民の来館情報
を暴露するという個人攻撃などを展開しているからだ。
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■特集2・敗戦75年
●半地下の一室から待ち望む「正義の実現」
中村一成
「三菱名古屋・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟」の原告の一人を、筆者は韓国・光州市に訪ねた
。裁判での尊厳回復の闘いが続く中で、「逝った人の分も謝罪と補償を受ける。だから私
は生きる」と、住まう半地下の一室から訴えた。
●占領地で最高の権力者になった日本軍がしたこと
中国人「性奴隷」女性たちの被害実態
班忠義
班忠義さんは、中国の元「慰安婦」の女性たちを支援していることで知られている。中国
人女性への性加害には、慰安所内の女性たちとは異なる状況があるという。どういう点が
違うのか、25年におよぶ調査から見えてきたことを伝えてもらう。
●死闘の地ガダルカナル島と前進基地ラバウルを訪ねて
「英霊主義」に包まれた南洋戦跡
伊高浩昭
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【2】 編集長後記
慶應義塾大学病院への検査入院が発表されて、この間くすぶっていた安倍晋三首相の健康
不安説が信憑性を増した。ポスト安倍をめぐる動きも一気に活発化するのだろう。
などと書きながら、一方で、一個人の健康状態にさまざまな思惑が交差し、それがニュ
ースにされてしまう政治家という仕事はつらいものだなあと感じたりする。このタイミン
グでただの「入院」はありえないということでしょう。もっとも安倍さんの場合は、これ
まで投げかけられたさまざまな疑惑が、自身の降板で一気に解明されてしまうという別種
の不安がお強いのかもしれませんが。お察しします。
モリカケからはじまる一連の疑惑は安倍長期政権のおごりとも言われる。今週号で取り
上げた産業遺産情報センターの特集をみると、安倍政権の体質そのものにしか思えない。
今回?おともだち疑惑?が投げかけられているのは加藤康子センター長だ。加藤氏の月刊
誌への執筆記事には正直驚いた。何に驚いたのか──まず、今週号の特集を読んでいただ
きたい。(小林和子)
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【3】2020年8月28日(1293)号予告
【特集】 コロナと子ども
●「未来」のために大人ができること 貴戸理恵
●「コロナが怖いから遊ぶかどうか迷う」 木附千晶
●「学び」支援からも外された朝鮮学校 宋恵淑
●迷走続ける「つくる会」 能川元一
【国際】●深まる対立 出口はあるのか 悪化する米中関係
古谷浩一
【国際】●新龍中国 李登輝死去報道をめぐって 本田善彦
【医療】●新型コロナワクチンの大規模契約で心配される
将来のワクチン禍 天笠啓祐
【コロナ】●10万円の給付金いまだもらえぬ野宿者たち
すでに多くの自治体が申請期限を迎えるも策なし 渡部睦美
【国際】中米ニカラグア 独裁政権に子を殺された母親たちの告発
写真・文 柴田大輔
【ぶんか】●不謹慎な旅 第27回 星になった子どもたち
戦争マラリアと八重山諸島 写真・文 木村聡
【メディア】メディアウオッチ 太田啓子 /臺宏士
【ぶんか】●鈴木邦男 ハンセイの記 福田文昭さんの思い出
【続き読み物】●「この男イヤだ」 石坂啓
【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|想田和弘
●凱風快晴ときどき曇り9 内田樹
●金曜アンテナ
●9月の原発裁判
●政治時評|阿部岳
●経済私考|佐々木実
●肯わぬ者からの手紙 山口 泉
●櫂未知子の金曜俳句
●言葉の広場/論考
●猫様|想田和弘
●無責任架空対談 松崎菊也
●さらん日記
●貧困なる精神|本多勝一
●ヒラ社長が行く|植村隆