https://twitter.com/Trapelus/status/1290181767702253568
※一部、文字起こし
「安倍首相『アベノマスク』やめた」――。何を今さらって話がニュースになること自体、この内閣が何もやっていないことの証拠である。
全国の新型コロナウイルスの新規感染者が連日1500人を超え、過去最多を更新し続ける中、安倍政権は息を吐くように嘘を重ねている。
これまでも公文書の改ざん、隠蔽、破棄は日常茶飯事で、この政権は嘘とゴマカシを繰り返してきた。先日も今ごろになって2012年12月から続いた景気拡大局面が18年10月に終わり、後退に転じたと認定。今年初旬まで「回復」と言い続け、「戦後最長」と自慢してきたのに、実際は1年以上も前に景気は底割れしていたのだ。
最悪なのは、とうに景気は後退していたのに嘘を何度も上塗りして昨年10月、さらに景気を冷え込ませる消費増税を強行したことだ。その上、国民の命に直結するコロナ対策でも嘘を重ねているのだから、犯罪的な嘘八百である。
東京都内の感染者数は7月の1カ月間だけで計6400人超。これまでの累計感染者数(約1万2000人)の実に半数以上に達しながら、安倍も西村コロナ担当相も危機感ゼロだ。「4月の緊急事態宣言時と大きく状況が異なる」との立場を崩そうとしない。
その根拠に挙げるのは「感染者は主に若い世代」「60歳以上の感染者や重症者はいまだ少ない」というもの。しかし、データを見れば一目瞭然。安倍たちの見解は真っ赤な嘘である。
「60代以上、重傷者少ない」は大嘘
緊急事態宣言が発令されたのは4月7日。今は当時よりも感染者数が大きく跳ね上がっているため、60代以上の全世代に占める割合が小さく見えるだけだ。実数を比べると、安倍たちの詭弁がよく分かる。
宣言発令の前週、3月29日~4月4日に都内で確認された60代以上の新規感染者数は計120人。一方、先週(7月26日~8月1日)は、同204人と緊急事態時を大きく上回る。80歳以上に絞ると、宣言発令前週の24人に対し、先週は41人と倍近い数字となる。重症化リスクの高い高齢者にとっては現状の方が、よほど危険と言えよう。
もっと深刻なのは大阪だ。先週の60代以上の新規感染者は週末にかけて激増し、計134人。緊急事態時のピークだった4月第4週(19~25日)の同99人をしのぐ。しかも当時は松原市の介護施設で集団感染が発生していたが、先週は大半が経路不明である。
全国の重症者の数も、2日午前0時時点で83人。緊急事態宣言発令当日の80人と大差ない。それなのに、なぜ安倍たちは「4月とは大きく状況が異なる」などと見え透いた嘘を吐くのか。
「遅い」「足りない」「首相の姿が見えない」というコロナ失政を認めたくないのか。事実上の夏休みを満喫したいのか。「もう、お手上げ」で「打つ手なし」なのか。恐らく全てが当てはまるのだろう。
ことごとく75年前の夏と似てきた日本の惨状
この政権はとにかく責任逃れのためなら、何から何まで嘘ばかり。コロナ対策の失敗を指摘されるたび、嘘も方便でゴマカし続け、責任回避を繰り返す悪辣さである。
例えば、PCR検査に向けた「37・5度以上の発熱が4日以上続く」なるルールだ。4日間の自宅待機中に容体が悪化して亡くなるケースが相次ぐと、加藤厚労相は「発熱4日以上は検査要件ではない」と居直った。
加藤は「あくまで受診の目安として示した」「受診の1つの基準のように(とらえられた)。我々から見れば誤解」と言い張った。さも誤解したのは「保健所や国民のせいだ」と言わんばかりの態度を忘れてはいけない。でなければ「37・5度ルール」で亡くなった方々は報われない。
安倍が緊急事態宣言の解除時に自画自賛した「日本モデル」も「虚飾」に過ぎず、たった2カ月程度でアッサリ瓦解した。給付金を出し渋り、補償なき自粛を要請しながら、多くの人々が従った背景にはコロナ禍で強まる同調圧力と「感染した人は自業自得」という自己責任論の蔓延があったに過ぎない。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。
「PCR検査数も少なく、過度なロックダウンもしない日本がなぜ、感染を抑えられるのか。当時も海外メディアは懐疑的でしたが、安倍首相は『日本モデル』に酔いしれ、サッサと国会も閉じてしまった。案の定、人々の気が緩み、政権の『経済を回す』という音頭取りもあり、感染者数がジワジワ拡大すると、『夜の街』や政治に関心の薄い若年層に責任を押しつけ、ひたすら傍観。何ら対策を打たないうちに、東京から地方都市へ、若者から高齢者へと感染がみるみると広がってしまった。官邸の無策は『日本モデル』と胸を張った首相のメンツを潰したくないとの忖度もはたらいたのではないでしょうか」
(中略)
「状況は日々刻々と悪化しているのに『Go To』ひとつ中止できない安倍政権には、暗澹たる気持ちになります。一度、始めたら止められない、科学的根拠や学術的観点を無視した政権のコロナ対策は、まさに戦前の軍部そのもの。ブレーキ役を担うべきメディアも『今日の感染者』と、センセーショナルな数字の“大本営発表”を無批判に垂れ流すだけ。独自の視点でデータを検証したり、政権の嘘を指摘することはありません。このままだと先の大戦と同様、誰が見ても大きな被害が生じない限り、政権の暴走は止まらないと危惧しています。なぜ、国民は黙っているのか。戦前・戦中と違って今の時代は政権に説明責任を求めても罰せられることはありません。『臨時国会を開いて事態を明らかにせよ』とひたすら求め、決起すべきです」
安倍の舌を抜かなきゃ、75年前の8月と同じく国民は破滅だ。
※一部、文字起こし
「安倍首相『アベノマスク』やめた」――。何を今さらって話がニュースになること自体、この内閣が何もやっていないことの証拠である。
全国の新型コロナウイルスの新規感染者が連日1500人を超え、過去最多を更新し続ける中、安倍政権は息を吐くように嘘を重ねている。
これまでも公文書の改ざん、隠蔽、破棄は日常茶飯事で、この政権は嘘とゴマカシを繰り返してきた。先日も今ごろになって2012年12月から続いた景気拡大局面が18年10月に終わり、後退に転じたと認定。今年初旬まで「回復」と言い続け、「戦後最長」と自慢してきたのに、実際は1年以上も前に景気は底割れしていたのだ。
最悪なのは、とうに景気は後退していたのに嘘を何度も上塗りして昨年10月、さらに景気を冷え込ませる消費増税を強行したことだ。その上、国民の命に直結するコロナ対策でも嘘を重ねているのだから、犯罪的な嘘八百である。
東京都内の感染者数は7月の1カ月間だけで計6400人超。これまでの累計感染者数(約1万2000人)の実に半数以上に達しながら、安倍も西村コロナ担当相も危機感ゼロだ。「4月の緊急事態宣言時と大きく状況が異なる」との立場を崩そうとしない。
その根拠に挙げるのは「感染者は主に若い世代」「60歳以上の感染者や重症者はいまだ少ない」というもの。しかし、データを見れば一目瞭然。安倍たちの見解は真っ赤な嘘である。
「60代以上、重傷者少ない」は大嘘
緊急事態宣言が発令されたのは4月7日。今は当時よりも感染者数が大きく跳ね上がっているため、60代以上の全世代に占める割合が小さく見えるだけだ。実数を比べると、安倍たちの詭弁がよく分かる。
宣言発令の前週、3月29日~4月4日に都内で確認された60代以上の新規感染者数は計120人。一方、先週(7月26日~8月1日)は、同204人と緊急事態時を大きく上回る。80歳以上に絞ると、宣言発令前週の24人に対し、先週は41人と倍近い数字となる。重症化リスクの高い高齢者にとっては現状の方が、よほど危険と言えよう。
もっと深刻なのは大阪だ。先週の60代以上の新規感染者は週末にかけて激増し、計134人。緊急事態時のピークだった4月第4週(19~25日)の同99人をしのぐ。しかも当時は松原市の介護施設で集団感染が発生していたが、先週は大半が経路不明である。
全国の重症者の数も、2日午前0時時点で83人。緊急事態宣言発令当日の80人と大差ない。それなのに、なぜ安倍たちは「4月とは大きく状況が異なる」などと見え透いた嘘を吐くのか。
「遅い」「足りない」「首相の姿が見えない」というコロナ失政を認めたくないのか。事実上の夏休みを満喫したいのか。「もう、お手上げ」で「打つ手なし」なのか。恐らく全てが当てはまるのだろう。
ことごとく75年前の夏と似てきた日本の惨状
この政権はとにかく責任逃れのためなら、何から何まで嘘ばかり。コロナ対策の失敗を指摘されるたび、嘘も方便でゴマカし続け、責任回避を繰り返す悪辣さである。
例えば、PCR検査に向けた「37・5度以上の発熱が4日以上続く」なるルールだ。4日間の自宅待機中に容体が悪化して亡くなるケースが相次ぐと、加藤厚労相は「発熱4日以上は検査要件ではない」と居直った。
加藤は「あくまで受診の目安として示した」「受診の1つの基準のように(とらえられた)。我々から見れば誤解」と言い張った。さも誤解したのは「保健所や国民のせいだ」と言わんばかりの態度を忘れてはいけない。でなければ「37・5度ルール」で亡くなった方々は報われない。
安倍が緊急事態宣言の解除時に自画自賛した「日本モデル」も「虚飾」に過ぎず、たった2カ月程度でアッサリ瓦解した。給付金を出し渋り、補償なき自粛を要請しながら、多くの人々が従った背景にはコロナ禍で強まる同調圧力と「感染した人は自業自得」という自己責任論の蔓延があったに過ぎない。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。
「PCR検査数も少なく、過度なロックダウンもしない日本がなぜ、感染を抑えられるのか。当時も海外メディアは懐疑的でしたが、安倍首相は『日本モデル』に酔いしれ、サッサと国会も閉じてしまった。案の定、人々の気が緩み、政権の『経済を回す』という音頭取りもあり、感染者数がジワジワ拡大すると、『夜の街』や政治に関心の薄い若年層に責任を押しつけ、ひたすら傍観。何ら対策を打たないうちに、東京から地方都市へ、若者から高齢者へと感染がみるみると広がってしまった。官邸の無策は『日本モデル』と胸を張った首相のメンツを潰したくないとの忖度もはたらいたのではないでしょうか」
(中略)
「状況は日々刻々と悪化しているのに『Go To』ひとつ中止できない安倍政権には、暗澹たる気持ちになります。一度、始めたら止められない、科学的根拠や学術的観点を無視した政権のコロナ対策は、まさに戦前の軍部そのもの。ブレーキ役を担うべきメディアも『今日の感染者』と、センセーショナルな数字の“大本営発表”を無批判に垂れ流すだけ。独自の視点でデータを検証したり、政権の嘘を指摘することはありません。このままだと先の大戦と同様、誰が見ても大きな被害が生じない限り、政権の暴走は止まらないと危惧しています。なぜ、国民は黙っているのか。戦前・戦中と違って今の時代は政権に説明責任を求めても罰せられることはありません。『臨時国会を開いて事態を明らかにせよ』とひたすら求め、決起すべきです」
安倍の舌を抜かなきゃ、75年前の8月と同じく国民は破滅だ。