http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/342.html
https://tanakaryusaku.jp/2020/05/00022901
2020年5月7日 16:09 田中龍作ジャーナル
希望に胸ふくらませてアクセスしたが・・・=7日現在、総務省HP=
皆さんの周りに10万円を手にした人がどれだけいるだろうか?
安倍首相が「特別定額給付金として国民1人につき10万円を給付する」と宣言して20日が経つ。
GWも明けたので、田中は申請の手続きをしようと政府(総務省、内閣府)のHPにアクセスした。
「書類申請よりオンライン申請の方が早い」とする新聞記事の真偽を確かめる狙いもあった。
HPの案内通りに田中の居住区を入れたところ弾き出された。画面に「受付期間外のため申請できません」と赤い文字が表示された。ニッチもサッチも行かなくなったのである。原資は我々の血税だ。詐欺に遭っているようでもあった。
お上のやることに疑り深くなっている田中は、すぐに地元の区役所に足を運んだ。対応はアベノマスク以上の「無能」「怠慢」「他人事」だった。
玄関を入ってすぐの案内所で用件を告げたが、「相談センターに電話して下さい」と突き放された。
区役所の案内所は「担当はいない」と答えた。区役所内にセンターはない。電話番号が所在する窓口は国でも都でもないと言う。
だが相談センターの電話番号は固定電話だ。固定電話ならそこに人がいるはずだ。誰が対応しているのか?電話の設置場所はどこか?
案内所で食い下がると、区の「政策企画課」なる部署に電話を回された。
「受付期間外のため申請できません」の表示。安倍首相が10万円の給付を宣言して20日が経つのだが。=7日現在、内閣府HP=
以下、やりとりを記す―
申請書の印刷がまだ出来ていない
田中「窓口に来たので、ここで手続きをしたい」
担当「開始できない。準備契約がまだ。業者の委託を進めている。5月末までかかる」。
田中「窓口に来たので申請書を貰って行きたい」
担当「(申請書の)印刷がまだできていない。5月の下旬を予定している。発送を開始した日が申請開始日になる」。
田中「順次か、一斉か?」
担当「検討中だが順次になると思う。ただ受付開始当初は相当数申請が集中するため給付までに時間がかかる見込み」
田中「それを見越して人員を配置するべきでは?」
担当「それも含めて区職員だけでなく業者等委託契約を結んで体制の強化を図ろうとしているところ」
田中「対応が遅い。どこかの自治体では手渡しでくれた処もあるようだが?」
担当「感染の恐れがあるため手渡しはしていない」
田中「おカネが届くのはいつか?」
担当「今時点ではなんとも確認ができない」
「5月下旬から受付を開始して7月8月になるとは思わないが、いつになるとははっきり明言できない」。
絵に描いたようなお役所仕事だ。憤懣やる方ない思いで帰宅し、区役所から案内された電話相談センターに問い合わせをした。
郵送申請とオンライン申請が同時開始とは魔訶不思議だ。=7日現在、総務省HP=
オンライン申請には別途カードリーダーが必要
上述したオンライン申請の謎を確かめた。「受付期間外のため申請できません、と出るのはなぜか?」と。
女性職員は「申請書の発送が始まっていないから」としてオンラインの受付開始は「書類申請の手続きと同時期になる」と答えた。
「オンライン申請だと早い」という新聞報道は、少なくとも田中の地元では事実に反することになる。
呆れたのはオンライン申請そのものだ。PCから申請した場合、マイナンバーカードを読み込むためのカードリーダーが別途必要になるというのだ。
スマホによる申請はアプリをダウンロードしなければならない。メカの操作に長けた人物がトライしたが、最後までたどり着けなかった。
5月下旬に書類を各世帯に発送(オンライン申請も同時期)し、それから受付が始まる。手元に現金が届くのは6月だ。
自粛要請で仕事がなくなった人々は、4月と5月の2ヵ月を無給で過ごす。10万円が届く6月頃には野垂れ死んでいるだろう。
~終わり~
https://tanakaryusaku.jp/2020/05/00022901
2020年5月7日 16:09 田中龍作ジャーナル
希望に胸ふくらませてアクセスしたが・・・=7日現在、総務省HP=
皆さんの周りに10万円を手にした人がどれだけいるだろうか?
安倍首相が「特別定額給付金として国民1人につき10万円を給付する」と宣言して20日が経つ。
GWも明けたので、田中は申請の手続きをしようと政府(総務省、内閣府)のHPにアクセスした。
「書類申請よりオンライン申請の方が早い」とする新聞記事の真偽を確かめる狙いもあった。
HPの案内通りに田中の居住区を入れたところ弾き出された。画面に「受付期間外のため申請できません」と赤い文字が表示された。ニッチもサッチも行かなくなったのである。原資は我々の血税だ。詐欺に遭っているようでもあった。
お上のやることに疑り深くなっている田中は、すぐに地元の区役所に足を運んだ。対応はアベノマスク以上の「無能」「怠慢」「他人事」だった。
玄関を入ってすぐの案内所で用件を告げたが、「相談センターに電話して下さい」と突き放された。
区役所の案内所は「担当はいない」と答えた。区役所内にセンターはない。電話番号が所在する窓口は国でも都でもないと言う。
だが相談センターの電話番号は固定電話だ。固定電話ならそこに人がいるはずだ。誰が対応しているのか?電話の設置場所はどこか?
案内所で食い下がると、区の「政策企画課」なる部署に電話を回された。
「受付期間外のため申請できません」の表示。安倍首相が10万円の給付を宣言して20日が経つのだが。=7日現在、内閣府HP=
以下、やりとりを記す―
申請書の印刷がまだ出来ていない
田中「窓口に来たので、ここで手続きをしたい」
担当「開始できない。準備契約がまだ。業者の委託を進めている。5月末までかかる」。
田中「窓口に来たので申請書を貰って行きたい」
担当「(申請書の)印刷がまだできていない。5月の下旬を予定している。発送を開始した日が申請開始日になる」。
田中「順次か、一斉か?」
担当「検討中だが順次になると思う。ただ受付開始当初は相当数申請が集中するため給付までに時間がかかる見込み」
田中「それを見越して人員を配置するべきでは?」
担当「それも含めて区職員だけでなく業者等委託契約を結んで体制の強化を図ろうとしているところ」
田中「対応が遅い。どこかの自治体では手渡しでくれた処もあるようだが?」
担当「感染の恐れがあるため手渡しはしていない」
田中「おカネが届くのはいつか?」
担当「今時点ではなんとも確認ができない」
「5月下旬から受付を開始して7月8月になるとは思わないが、いつになるとははっきり明言できない」。
絵に描いたようなお役所仕事だ。憤懣やる方ない思いで帰宅し、区役所から案内された電話相談センターに問い合わせをした。
郵送申請とオンライン申請が同時開始とは魔訶不思議だ。=7日現在、総務省HP=
オンライン申請には別途カードリーダーが必要
上述したオンライン申請の謎を確かめた。「受付期間外のため申請できません、と出るのはなぜか?」と。
女性職員は「申請書の発送が始まっていないから」としてオンラインの受付開始は「書類申請の手続きと同時期になる」と答えた。
「オンライン申請だと早い」という新聞報道は、少なくとも田中の地元では事実に反することになる。
呆れたのはオンライン申請そのものだ。PCから申請した場合、マイナンバーカードを読み込むためのカードリーダーが別途必要になるというのだ。
スマホによる申請はアプリをダウンロードしなければならない。メカの操作に長けた人物がトライしたが、最後までたどり着けなかった。
5月下旬に書類を各世帯に発送(オンライン申請も同時期)し、それから受付が始まる。手元に現金が届くのは6月だ。
自粛要請で仕事がなくなった人々は、4月と5月の2ヵ月を無給で過ごす。10万円が届く6月頃には野垂れ死んでいるだろう。
~終わり~