http://www.labornetjp.org/news/2020/0429okinawa
*過去の防衛省抗議(首都圏キャンペーンHPより)
4月28日夜から29日未明にかけて事件は起きました
――4・29集会実行委員会から皆さまへ――
わたしたちは2017年から毎年4月29日に集会を開催してきました。
今年は「スタンディング&アピール」を企画しましたが、新型コロナウイルスの影響で中止せざるを得ませんでした。そこで伝えたかったことを文章に託します。
<2016年米軍人による性暴力殺害事件とは>
2016年4月28日夜8時頃、会社員だった20歳の島袋里奈さんが、交際する男性にウォーキングしてくる」と携帯で連絡し、翌29日午前2時頃、男性の返信を確認した記録を最後に、行方不明となりました。5月19日に嘉手納基地で働く元米兵=軍属が逮捕され、供述通り雑木林で、半ば白骨化した遺体が発見されました。
犯人ははじめ「雑木林に捨てた。乱暴しようと思って棒で殴り、首を絞め、ナイフで刺した」と供述しましたが、その後、黙秘。凶器の棒は見つかりましたが、ナイフや遺体を隠したスーツケースはDNA鑑定が困難で特定できず、勤務先の嘉手納基地は「日米地位協
定」の壁で日本の警察は基地内を捜査できませんでした。しかし、初期の自白と状況証拠で殺人、強姦致死、死体遺棄で提訴、2017年12月無期懲役の判決が出され、18年10月に刑が確定しました。
<怒りと哀しみ……繰り返される性暴力、殺害>
家族に愛され、友人たちに囲まれ、目前に結婚を控えた20歳の女性が、近所をウォーキングしていてなぜ殺されなければならなかったか。
父親は、2016年6月19日の県民集会(6万5千人参加)に「米軍人・軍属による事件事故が多い中、私の娘も被害者の一人になりました。なぜ、娘なのか。なぜ娘が殺されなければならなかったのか。被害者の無念は、計り知れない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。……
次の被害者を出さないために全基地撤去。辺野古新基地建設反対。県民が一つになれば可能だと思っています」とメッセージを寄せました。集会では「怒りは限界を超えた」「米軍・海兵隊は撤退を」と
いうプラカードが掲げられ、県民は基地撤去を訴えました。
米軍による性犯罪は戦争末期、米軍が沖縄に上陸した1945年4月から始まっています。何度も繰り返される米兵・米軍属らによる性暴力、殺害事件。国土面積にして0・6%の沖縄に70%以上の米軍専用施設がおかれ、今も県民の反対を押し切って辺野古の新基地建設が強行されています。
<基地ある限り、機能しない「綱紀粛正」「再発防止」策>
2016年4月の事件のあとも、2018年9月に米兵が女子高生と赤ちゃんだけだった民家に侵入し、高校生が赤ちゃんを抱き窓から飛び降りて逃げた事件が起きました。2019年4月には、米兵によるDVやストーカー被害をうけていた女性が子どもの目の前で殺害され、米兵
自身も自殺するという凄惨な事件が起きてしまいました。
米軍の勤務外行動指針である「リバティ制度」は、2012年の酔った2米兵による集団暴行事件が契機となっています。米軍の外出や飲酒の規制は、事件があると強化されますがすぐ緩和され、また事件が起きてしまうという機能不全に陥っています。
日本政府が再発防止策で打ち出した「沖縄・地域安全パトロール隊」巡回も、18年度までの1年9カ月で通報1223件中、約80%が泥酔対応で米軍関係は8件。米軍という「特定の者を対象に行うものではない」と政府も認めました。巨大な基地がある限り、事件・事故、米軍用機の墜落・部品の落下など危険の絶えない状況に、沖縄の人々は苦しめられています。
<あれから4年……ともに考え行動しましょう!>
米軍人や軍属らは、旅券や検疫は無しで、日本への出入は自由、その上、基地から民間地への行き来も自由で、基地の外に住んでいる米兵も多くいます。新型コロナウイルスについても、今年3月末には嘉手納基地所属の米兵と家族、3人の感染が発表されましたが、その後、情報は一切隠ぺいされています。
また4月10日には、普天間基地から発がん性物質を含む泡消火剤が、ドラム缶719本分も市中や海に流出しました。しかし、米軍は回収
・汚染除去をしないばかりか、国・県・市の立ち入り調査で消火剤の染み込んだ土壌採取を拒否しました。同じ敗戦国のイタリアやドイツではありえない状況です。
2016年4月の事件の犯人も「沖縄では性暴力を起こしても処罰されることは少ない」と供述しており、不平等な地位協定が壁となって、米軍基地は日本の法律が及ばない”治外法権”のブラックボックスになっています。
これ以上の被害をなくすために沖縄県民は「地位協定の抜本改定」や「辺野古新基地建設反対」を訴えています。わたしたちもともに考え、行動を起こし、できることからはじめていきましょう!
*抗議アクションのご案内*
抗議の声を防衛省へ!「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏キャンペーン」
https://henokoumeruna2018.exblog.jp/
自宅でできる「辺野古の海を埋めないで!」キャンペーン「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」
Twitter @PQGL4uW02nqmVCR
Facebook https://www.facebook.com/henokojitu/?ref=bookmarks
辺野古実定例5月の防衛省抗議行動
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
2020年4月29日
基地・軍隊はいらない4・29集会実行委員会
連絡先:沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)
*過去の防衛省抗議(首都圏キャンペーンHPより)
4月28日夜から29日未明にかけて事件は起きました
――4・29集会実行委員会から皆さまへ――
わたしたちは2017年から毎年4月29日に集会を開催してきました。
今年は「スタンディング&アピール」を企画しましたが、新型コロナウイルスの影響で中止せざるを得ませんでした。そこで伝えたかったことを文章に託します。
<2016年米軍人による性暴力殺害事件とは>
2016年4月28日夜8時頃、会社員だった20歳の島袋里奈さんが、交際する男性にウォーキングしてくる」と携帯で連絡し、翌29日午前2時頃、男性の返信を確認した記録を最後に、行方不明となりました。5月19日に嘉手納基地で働く元米兵=軍属が逮捕され、供述通り雑木林で、半ば白骨化した遺体が発見されました。
犯人ははじめ「雑木林に捨てた。乱暴しようと思って棒で殴り、首を絞め、ナイフで刺した」と供述しましたが、その後、黙秘。凶器の棒は見つかりましたが、ナイフや遺体を隠したスーツケースはDNA鑑定が困難で特定できず、勤務先の嘉手納基地は「日米地位協
定」の壁で日本の警察は基地内を捜査できませんでした。しかし、初期の自白と状況証拠で殺人、強姦致死、死体遺棄で提訴、2017年12月無期懲役の判決が出され、18年10月に刑が確定しました。
<怒りと哀しみ……繰り返される性暴力、殺害>
家族に愛され、友人たちに囲まれ、目前に結婚を控えた20歳の女性が、近所をウォーキングしていてなぜ殺されなければならなかったか。
父親は、2016年6月19日の県民集会(6万5千人参加)に「米軍人・軍属による事件事故が多い中、私の娘も被害者の一人になりました。なぜ、娘なのか。なぜ娘が殺されなければならなかったのか。被害者の無念は、計り知れない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。……
次の被害者を出さないために全基地撤去。辺野古新基地建設反対。県民が一つになれば可能だと思っています」とメッセージを寄せました。集会では「怒りは限界を超えた」「米軍・海兵隊は撤退を」と
いうプラカードが掲げられ、県民は基地撤去を訴えました。
米軍による性犯罪は戦争末期、米軍が沖縄に上陸した1945年4月から始まっています。何度も繰り返される米兵・米軍属らによる性暴力、殺害事件。国土面積にして0・6%の沖縄に70%以上の米軍専用施設がおかれ、今も県民の反対を押し切って辺野古の新基地建設が強行されています。
<基地ある限り、機能しない「綱紀粛正」「再発防止」策>
2016年4月の事件のあとも、2018年9月に米兵が女子高生と赤ちゃんだけだった民家に侵入し、高校生が赤ちゃんを抱き窓から飛び降りて逃げた事件が起きました。2019年4月には、米兵によるDVやストーカー被害をうけていた女性が子どもの目の前で殺害され、米兵
自身も自殺するという凄惨な事件が起きてしまいました。
米軍の勤務外行動指針である「リバティ制度」は、2012年の酔った2米兵による集団暴行事件が契機となっています。米軍の外出や飲酒の規制は、事件があると強化されますがすぐ緩和され、また事件が起きてしまうという機能不全に陥っています。
日本政府が再発防止策で打ち出した「沖縄・地域安全パトロール隊」巡回も、18年度までの1年9カ月で通報1223件中、約80%が泥酔対応で米軍関係は8件。米軍という「特定の者を対象に行うものではない」と政府も認めました。巨大な基地がある限り、事件・事故、米軍用機の墜落・部品の落下など危険の絶えない状況に、沖縄の人々は苦しめられています。
<あれから4年……ともに考え行動しましょう!>
米軍人や軍属らは、旅券や検疫は無しで、日本への出入は自由、その上、基地から民間地への行き来も自由で、基地の外に住んでいる米兵も多くいます。新型コロナウイルスについても、今年3月末には嘉手納基地所属の米兵と家族、3人の感染が発表されましたが、その後、情報は一切隠ぺいされています。
また4月10日には、普天間基地から発がん性物質を含む泡消火剤が、ドラム缶719本分も市中や海に流出しました。しかし、米軍は回収
・汚染除去をしないばかりか、国・県・市の立ち入り調査で消火剤の染み込んだ土壌採取を拒否しました。同じ敗戦国のイタリアやドイツではありえない状況です。
2016年4月の事件の犯人も「沖縄では性暴力を起こしても処罰されることは少ない」と供述しており、不平等な地位協定が壁となって、米軍基地は日本の法律が及ばない”治外法権”のブラックボックスになっています。
これ以上の被害をなくすために沖縄県民は「地位協定の抜本改定」や「辺野古新基地建設反対」を訴えています。わたしたちもともに考え、行動を起こし、できることからはじめていきましょう!
*抗議アクションのご案内*
抗議の声を防衛省へ!「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏キャンペーン」
https://henokoumeruna2018.exblog.jp/
自宅でできる「辺野古の海を埋めないで!」キャンペーン「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」
Twitter @PQGL4uW02nqmVCR
Facebook https://www.facebook.com/henokojitu/?ref=bookmarks
辺野古実定例5月の防衛省抗議行動
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
2020年4月29日
基地・軍隊はいらない4・29集会実行委員会
連絡先:沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)