<<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >> 2020.4.24
_________________________________________________________『週刊金曜日』
暖かくなってきました。オリジナル9条Tシャツ発売中です。
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【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】次号予告
【4】近刊のご案内
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■新型肺炎
●新型コロナ緊急事態宣言
静かなる東京
初沢亜利
●新型コロナ緊急事態宣言に煩悶する
私たちが立ち会う『幼年期の終わり』
森達也
これから世界のシステムと意識は間違いなく変わる。そう断言せざるをえない状況を読み解く。
●全国商工団体連合会に聞く、飲食・観光は危機的状況
「あきらめ倒産」も囁かれる「コロナ禍」で大打撃の中小業者
東京都などで「外出自粛要請」が出され始めてから約1カ月。早くも「あきらめ倒産」という言葉も囁かれ始めた。全国に約20万の中小業者の会員を持ち、相談を受けている全国商工団体連合会(全商連)の原陽一運動・政策局次長に話を聞いた。会員以外の相談も増えており、3月の相談件数は昨年3月の約2倍あったという。
●私たち生活できません!
「コロナ失業」に個人補償を
神原里佳
特定警戒都道府県の一つ、福岡県福岡市でも新型コロナウィルス感染拡大を防ぐための休業や営業自粛が相次ぐ。その影響で非正規雇用労働者や個人事業者、フリーランスから「生活が立ちゆかない」と悲痛な声が上がり、全国的に有名な歓楽街や飲食店を支えてきた人たちが困窮している。
●新型コロナ対策で割れる自治体の対応
保育園の「強制休園」に疑問符
小石勝朗
新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に、子どもが通う保育園が突然、休園になった。園児や保育士の安全確保という目的は十分に理解するが、強制的な施策に違和感が拭えない。あえて批判的に検証する。
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【2】 編集長後記
雨脚が強くなってきた。ここのところ、雨天と晴天が交互にやってくる。月曜日の今日はあいにくの雨。雨ガッパを着込み、自転車で会社に向かう。ちょっと気持ちがすさむなあ。私の場合、多少濡れようが、持参したタオルで拭えばいい。だけど……。
最前線で患者の治療にあたる医療従事者のマスクも防護服も足りていないという。その防護服の代わりに「雨ガッパ送って下さい」と、どこぞの市長が呼びかけたというニュースが頭をよぎるのだ。
この1月から政府は何をやってきたのだろう。旗色が悪くなってきたいま、市民を懐柔するための策を講じ始めたようにみえる(無論いいことはどんどんやって下さい。マイナンバー活用はなしね)。
現在、1日の感染者が1桁台と伝えられる韓国の報告を取りあげてほしいという意見をいただいた。私も知りたい。今回の総選挙に与党が圧勝したのは、コロナ対策が効を奏したことも一因という。
民度のことは言っても仕方ない。溜息が漏れるだけ。(小林和子)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
[編集長後記]はこちら↓
http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/
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【3】2020年5月1・8日(1279)号予告
【特集】憲法とメディア
●ちょっと待った!緊急事態条項
感染拡大防止に最も有効なのは人権保障
白神優理子
●緊急事態を理由に報道が「大本営発表」化する危険
非常時こそ自由で正確な情報を 藤田早苗
●「緊急事態宣言」報道にメディアの危機感
「知る権利」が脅かされる「有事」の報道体制 臺宏士
【メディア】●『愛媛新聞』を検証する市民団体発足へ 紙面の偏向や県政への忖
度、その背景にある人事を批判 伊田浩之
【政治】●こんな時にとんでも悪法?
安倍政権は何を考えているのか 望月衣塑子
【新型肺炎】●生きさせろ。誰もが心の中で叫んでいる 雨宮処凛
【新型肺炎】●コロナ禍でナマコ漁がストップ 神奈川県横須賀市深浦漁港では 世古
一穂
【ぶんか】●身のまわりにあるものを見て、聞いてこそ
映画『精神0』をめぐる詩人と監督の「文通」 想田和弘×伊藤比呂美
【新連載】●同時代の証言者 作家・ハンセン病回復者 伊波敏男
過去を隠して生きることは、人の心を縛るのです 山岡淳一郎
【ぶんか】●インタビュー『証言 沖縄スパイ戦史』
著者三上智恵さんに聞く 田沢竜次
【ぶんか】●分断を越えたロマンス 韓国ドラマ『愛の不時着』が大ヒット 日本で
もネットで配信、話題呼ぶが……北朝鮮はカンカン 文聖姫
【ぶんか】●叛乱世代の証言──『続・全共闘白書』
前田和男氏に近藤伸郎氏が聞く 横山茂彦
【ぶんか】●やがて来るその日のために
山本宣治 たたかいの軌跡に学ぶ 黒部麻子
【医療】●滋賀医大病院の説明義務違反訴訟判決
〈説明と同意〉原則を無視、未経験治療隠蔽を追認 山口正紀
【メディア】●ワセダクロニクル連載企画 葬られた原発報道
渡辺周
【ぶんか】●鈴木邦男 ハンセイの記
【続き読み物】●この男イヤだ 石坂啓
【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|中島岳志
●ジェンダー情報|
●凱風快晴ときどき曇り 内田樹
●STOP!9条改憲|高田健
●政治時評| 佐藤甲一
●経済私考|高橋伸彰
●さらん日記
●編集委員から
●貧困なる精神|本多勝一
●ヒラ社長が行く|植村隆
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【4】近刊のご案内 http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php
★『週刊金曜日』2019年11月28日臨時増刊号
まるごと山本太郎 れいわ新選組
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002922.php
発売日:2019/11/28
定価:800円(税込)
サイズ:AB判 84頁
雑誌コード:22936-11/28
「れいわ新選組」の勢いが止まらない。2019年7月の参議院選挙では2議席を獲得。
山本太郎代表が9月に北海道から始めた全国ツアーには多くの人々が詰めかけている。〈あなたが明日の生活を心配せず、人間の尊厳を失わず、胸を張って人生を歩めるよう全力を尽くす〉(れいわ新選組「決意」)という訴えはなぜ人の心を打つのか。
2011年から山本太郎さんを取り上げてきた『週刊金曜日』が、「れいわ新選組」の魅力に迫り、新しいラディカル・デモクラシーについて分析する。
■写真特集 2019年参院選、2012年官邸前抗議、2013年参院選初当選
■れいわが始まる 山本太郎街頭記者会見(8月1日、 東京・新宿駅西口)
■NPO法人「抱樸」理事長の奥田知志×山本太郎(10月2日、北九州市)
■単独インタビュー 「旋風」を巻き起こした「山本太郎」とは何者か
■志位和夫・共産党委員長、山本太郎・れいわ新選組代表の共同会見(9月14日、国会)
■参院選総括と今後 山本太郎代表記者会見(8月7日、日本ジャーナリスト協会)
■街頭会見の魅力 及川健二
■徹底討論 「山本太郎現象」と左派ポピュリズム 石戸諭×中島岳志
■木村英子、舩後靖彦両参議院議員が初登院(8月1日) 写真・文 薄井崇友
■らんきりゅう「当事者のパワー」 雨宮処凛
■舩後靖彦さん当選の舞台裏 人間の可能性に限界がないこと示す議員の誕生 雨宮処凛
■"いのち"でつながるために 若松英輔×木村英子
■山本太郎が吠えた90分「私は首相になる!」(19年5月24日号)
■新・わたしと憲法シリーズ 山本太郎(13年6月14日号)
■風速計「使えるツール、発見!」 雨宮処凛(13年9月6日号)
■山本太郎「本当の芸能人なら声を上げてファンを守れ!!」(11年11月4日号)
■れいわ新選組「政権とったらすぐやります 今、日本に必要な緊急政策」 その他
★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php
『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の田中優子さんの対談を中心にブックレット化。
★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う
『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php
今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後はいま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらためてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の内容を再録したもの。
┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年
斉間満:著 Kindle 購入価格:700円
「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民として、裁判の原告として長い長い闘いだった。
この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために必要だ。
【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき
【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得ながら残された右手でワープロを打つ日々である。
2006年10月17日永眠。
┃Kindle版┃マイナンバー
明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php
「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどころか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」によって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供する。
┃Kindle版┃バラ色のひきこもり
勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php
「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。
┃Kindle版┃何がどうして発達障害
司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php
自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?
あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?
本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。
┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php
最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。
【『エシカルに暮らすための12条』目次】
はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開
【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あなたと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連するトピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://www.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。