プレカリアートユニオンの清水直子です。
先日に引き続きメールマガジンを発行しました。
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Precariat Union 駆け込み寺から砦へ
非正規雇用でも若い世代の正社員でも組合を作って労働条件をよくしたい!
プレカリアートユニオン(PU)通信 第102号 <2020.04.10発行>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━https://www.precariat-union.or.jp/
─□ 目次 □───────────────────────────
1.緊急事態宣言が出されるも警備員にマスク着用禁止の「見解に相違な
し」と繰り返す大手警備会社テイケイ
【新型コロナウイルス対策】
2.社前行動の動画公開!かかとを粉砕骨折したのに「労災が使えないか
ら」救急車を呼ばない DVD鑑賞「金太郎花太郎グループ」を運営する
(株)白鳳ビル 「御輿に乗ってカネをばらまく」「森下社長」は北川
さんの労災問題の責任をとれ!
【ブラック企業/メディア】
3.介護施設内でデイサービスの利用者にマスク配布すると回答あり
【新型コロナウイルス対策】
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1.緊急事態宣言が出されるも警備員にマスク着用禁止の「見解に相違な
し」と繰り返す大手警備会社テイケイ
【新型コロナウイルス対策】
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東京都庁ほか官庁など公共施設や工事現場の警備を担っている大手警備会社テイケイで働く警備員から、会社でマスクの着用を禁止され、新型コロナウイルス感染を心配しながら命がけで仕事をしている、といった深刻な相談が寄せられています。
毎週水曜日に「勤務実績報告書」を持参させられる際、警備員と内勤者が密集した状態になり感染が心配、家族に高齢者がいるため勤務を続けられない、といった悲痛な声が上がっているにも関わらず、改善を申し入れているプレカリアートユニオンに対して、会社は、写真のように「勤務中のマスクは基本的に禁止!」「再度徹底を」とする通達文書を送付してきました。
この間、会社は警備員に、「透明マスク」と呼ばれる、口元で唾液の一部を受け止める構造の透明な板をつけさせています。メーカーに問い合わせたところ、メーカーは、新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止の効果はないので、それを期待して使用しないでほしいと回答しました。
本日4月8日の団体交渉で会社にマスク着用を禁止しないこと、感染対策としては何ら効果の無い透明マスクではなく、感染拡大防止に有効なマスクを使用させるよう改めて求めました。しかし会社側は、「透明マスク」に感染防止・感染拡大防止の効果はないことは自ら認める発言をしながらも、飛沫を飛ばさないから感染防止になると矛盾した主張を繰り返すばかりでした(テイケイのロゴ入りの「透明マスク」を大量に製作してしまったからでしょうか)。
公共施設の警備を担う責任を放棄するテイケイに、警備員のマスク着用を禁止するな、との声をぜひ一緒に届けてください。
ご意見・抗議は→テイケイ株式会社(旧 帝国警備保障株式会社)
〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1-1-16
テイケイトレード新宿ビル(靖国通り)
電話番号 03-3207-8511(代表) FAX03-3232-7404
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2.社前行動の動画公開!かかとを粉砕骨折したのに「労災が使えないか
ら」救急車を呼ばない DVD鑑賞「金太郎花太郎グループ」を運営する
(株)白鳳ビル 「御輿に乗ってカネをばらまく」「森下社長」は北川
さんの労災問題の責任をとれ!
【ブラック企業/メディア】
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社前での街宣行動の動画を公開しました。拡散にご協力ください。
https://youtu.be/yCZWw5MkuAU
株式会社白鵬ビルの当該の北川龍一さんは、労災事故で後遺障害の残る大怪我を負ってしまいました。会社は労災を使わず隠蔽を図ります。北川さんが自力で労災を申請すると、療養期間中に解雇。現在、不当な解雇の撤回と労災事故の責任を取ることを会社に求め闘っています。
4ヶ国語を操るグローバリスト北川さん
北川さんは翻訳の仕事をしていた父の影響で、幼少期より海外の方と触れ合う機会が多かったのだといいます。
初恋の人もアメリカの女性、生まれついてのグローバリストです。
現在では英語、スペイン語、ルーマニア語、日本語と4ヶ国語を操り、年に数回は海外を訪れていたそうです。いつも笑顔を絶やさない温和な性格で、おしゃべりが大好きな彼は、冗談混じりの会話の中でも、とても細やかな気配りができる方です。組合事務所を度々訪れては、色々な作業の合間に場を和ませてくれます。若い頃は柔道で慣らしたスポーツマンだった北川さんですが、今は車椅子での生活を余儀なくされています。その原因は労働災害、しかも、会社経営者の「道楽」ともいえるイベントに動員された末のものでした。
神輿に乗って現金をばらまく、グループの実質的トップ「森下社長」
北川さんの働いていた会社は株式会社白鵬ビル。ネットカフェのマンボーや、DVD鑑賞「花太郎」「金太郎」の運営を行っています。
会社の登記上の代表とは異なり、その頂点には「森下社長」と呼ばれる人物が実質的経営者として「君臨」しています。
白鳳ビルのだけでなくグループ会社全体を支配する「森下社長」は、毎年年末にかけて、にわかには信じられないようなイベントを行っています。
グループ会社が経営する新宿の「ロボットレストラン」に系列で働く女性従業員を集め、水着を着せて現金の奪い合いをさせるのです。
「森下社長」は神輿に乗って現れ、その上から札束をばらまきます。総額は数千万円にも及ぶのだそうです。互いに押しのけあい、転んだ者を蹴りつけ、引き倒し、エゴと欲望を剥き出しにした闘いが繰り広げられます。蹴り飛ばされ、昏倒する方もいたそうです。北川さんも黒子の格好をさせられ、蹴られてうずくまった女性や、怪我をした女性、意識を失った女性の介助の任に就いたことがあったそうです。会場の人々は、そんな中でもまるで神を崇めるかのように熱狂的に「森下社長」の名前を叫んでいたそうです。
「森下社長」の「ライブ」ステージ設営で重大労災
株式会社2018年6月20日、北川さんはステージの設営に従事していました。
安全確保も不十分な高所での溶接作業をしていた時、乗っていた足場が櫓から離れ転落、左足の踵を粉砕骨折してしまいます。
骨が露出するほどの大怪我であったにもかかわらず、会社は救急車を呼ばせず、労災は使えないと露骨な労災隠しをしました。
当然、北川さんが行っていた「溶接」は彼の本来の業務ではありません。彼がステージを作っていたのは「森下社長」の道楽のためのものでした。
「森下社長」は趣味で大掛かりなライブを定期的に行っており、派手なステージの上で専属バンドの演奏をバックに喉を鳴らすのだそうです。
専属バンドのメンバーは系列会社の従業員ですが、彼らにはプライベートというものがなく、いつでも「森下社長」の歌いたい時、練習したい時に駆けつけることを義務付けられているそうです。こういったライブやイベントの度に従業員がステージ設営に駆り出され、安全配慮も不十分な環境の中、多くの人が重大な労働災害にあっています。社長の道楽のために発生した重大な労働災害、そのことごとくを会社は隠蔽し続けているのです。
強制退院→出勤強要
会社は、重症を負った北川さんに対し、労災を使わない代わりとして、完治までの治療費と休業補償を約束しました。3度のオペを行っての入院中、病院に上司が訪れます。「退院してくれ」「(自宅で)ゆっくり休んでいいから」と北川さんは無理やり退院させられてしまいました。自宅での療養を余儀なくされた北川さんですが、「出勤しないとクビにする」と今度は出勤を強要されてしまいます。会社に言われるがまま、医師に「足を上げてデスクワークならできます」と就業可能を伝え職場に戻ることとなりました。
「もう片方の足も折っちゃえばいいのに」
仕事に復帰させられた北川さんを待っていたのは、謝罪でも励ましの言葉でもなく、上司からの酷いパワハラでした。仕事でパソコンに触らせてもらえず、「もう片方の足も折っちゃえばいいのに」「足を机の上に上げて仕事するのは失礼だ」など心無い言葉を浴びせかけられ、松葉杖で移動中に倒れても見てみないふりをされました。また、立って作業ができないことを、復職に際して予め会社に了解を取っていたにも関わらず、片足だけで立ってカッティング作業(大きなポスターを切る作業)をするよう命じられたこともあったそうです。
労災療養中の解雇
あまりのパワハラに耐えかねた北川さんは、労働基準監督署に行き自力で労災認定を受け、自宅での療養を再開しました。しかし、会社は「出てこなければクビにする」と、労災療養中の北川さんを無理やり解雇したのです。労働基準法では労災療養中の労働者の解雇を明確に禁止しています。法律など歯牙にもかけない会社の態度に北川さんは驚愕しました。また、北川さんは社宅住まいだったため、職を失うことで住む場所も失ってしまいました。会社は一瞬にして北川さんの生活の全てを奪い去ったのです。
人生をメチャクチャにした会社を許さない!
解雇後、療養を続けていた北川さんを更なる悲劇が襲います。薬の飲み合わせによる副作用で極度の高血圧症を発症していたのです。そのため、療養中に急に意識を失い、幾度も病院に運ばれました。今年の8月、高血圧症による頸動脈狭窄症と熱中症により搬送先で生死の境を彷徨い、退院後も左半身に強い痺れが残り車椅子での生活を余儀なくされたのです。自分の人生をメチャクチャにした会社に、北川さんは激しい怒りを抱き闘っています。団体交渉の申し入れと並行し、現在は労災の損害賠償請求等の準備を進めています。
【ご意見は】
株式会社白鳳ビル 代表取締役 久保田典孝
〒160-0022東京都新宿区新宿5-9-24新宿白鳳ビル
TEL03-5367-2444 FAX03-5367-9686
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3.介護施設内でデイサービスの利用者にマスク配布すると回答あり
【新型コロナウイルス対策】
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埼玉県内の社会福祉法人に対し、法人の運営する介護施設内で、デイサービスの利用者数十名がマスクなしで同じ部屋の中でデイケアを受けていた事に対し、安全配慮と感染拡大防止の観点から改善を要請しました。
法人から「現在、利用者に対してマスクの配布やマスク着用についての指導を準備しています」との返答があり、次回の団体交渉までに十分な感染対策を行い、事態の改善をすることが約束されました。
▼労働相談はこちらへ
月~土曜日 10~19時 ※緊急相談は随時対応します。
〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
ユニオン運動センター内 プレカリアートユニオン
TEL03-6276-1024 FAX03-4335-0971【FAX番号が変わりました】
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メールinfo@precariat-union.or.jp
※会社のPCからはメールを送らないでください。相談内容を会社側に知られる可能性があります。
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─□ 目次 □───────────────────────────
1.緊急事態宣言が出されるも警備員にマスク着用禁止の「見解に相違な
し」と繰り返す大手警備会社テイケイ
【新型コロナウイルス対策】
2.社前行動の動画公開!かかとを粉砕骨折したのに「労災が使えないか
ら」救急車を呼ばない DVD鑑賞「金太郎花太郎グループ」を運営する
(株)白鳳ビル 「御輿に乗ってカネをばらまく」「森下社長」は北川
さんの労災問題の責任をとれ!
【ブラック企業/メディア】
3.介護施設内でデイサービスの利用者にマスク配布すると回答あり
【新型コロナウイルス対策】
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1.緊急事態宣言が出されるも警備員にマスク着用禁止の「見解に相違な
し」と繰り返す大手警備会社テイケイ
【新型コロナウイルス対策】
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東京都庁ほか官庁など公共施設や工事現場の警備を担っている大手警備会社テイケイで働く警備員から、会社でマスクの着用を禁止され、新型コロナウイルス感染を心配しながら命がけで仕事をしている、といった深刻な相談が寄せられています。
毎週水曜日に「勤務実績報告書」を持参させられる際、警備員と内勤者が密集した状態になり感染が心配、家族に高齢者がいるため勤務を続けられない、といった悲痛な声が上がっているにも関わらず、改善を申し入れているプレカリアートユニオンに対して、会社は、写真のように「勤務中のマスクは基本的に禁止!」「再度徹底を」とする通達文書を送付してきました。
この間、会社は警備員に、「透明マスク」と呼ばれる、口元で唾液の一部を受け止める構造の透明な板をつけさせています。メーカーに問い合わせたところ、メーカーは、新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止の効果はないので、それを期待して使用しないでほしいと回答しました。
本日4月8日の団体交渉で会社にマスク着用を禁止しないこと、感染対策としては何ら効果の無い透明マスクではなく、感染拡大防止に有効なマスクを使用させるよう改めて求めました。しかし会社側は、「透明マスク」に感染防止・感染拡大防止の効果はないことは自ら認める発言をしながらも、飛沫を飛ばさないから感染防止になると矛盾した主張を繰り返すばかりでした(テイケイのロゴ入りの「透明マスク」を大量に製作してしまったからでしょうか)。
公共施設の警備を担う責任を放棄するテイケイに、警備員のマスク着用を禁止するな、との声をぜひ一緒に届けてください。
ご意見・抗議は→テイケイ株式会社(旧 帝国警備保障株式会社)
〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1-1-16
テイケイトレード新宿ビル(靖国通り)
電話番号 03-3207-8511(代表) FAX03-3232-7404
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2.社前行動の動画公開!かかとを粉砕骨折したのに「労災が使えないか
ら」救急車を呼ばない DVD鑑賞「金太郎花太郎グループ」を運営する
(株)白鳳ビル 「御輿に乗ってカネをばらまく」「森下社長」は北川
さんの労災問題の責任をとれ!
【ブラック企業/メディア】
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社前での街宣行動の動画を公開しました。拡散にご協力ください。
https://youtu.be/yCZWw5MkuAU
株式会社白鵬ビルの当該の北川龍一さんは、労災事故で後遺障害の残る大怪我を負ってしまいました。会社は労災を使わず隠蔽を図ります。北川さんが自力で労災を申請すると、療養期間中に解雇。現在、不当な解雇の撤回と労災事故の責任を取ることを会社に求め闘っています。
4ヶ国語を操るグローバリスト北川さん
北川さんは翻訳の仕事をしていた父の影響で、幼少期より海外の方と触れ合う機会が多かったのだといいます。
初恋の人もアメリカの女性、生まれついてのグローバリストです。
現在では英語、スペイン語、ルーマニア語、日本語と4ヶ国語を操り、年に数回は海外を訪れていたそうです。いつも笑顔を絶やさない温和な性格で、おしゃべりが大好きな彼は、冗談混じりの会話の中でも、とても細やかな気配りができる方です。組合事務所を度々訪れては、色々な作業の合間に場を和ませてくれます。若い頃は柔道で慣らしたスポーツマンだった北川さんですが、今は車椅子での生活を余儀なくされています。その原因は労働災害、しかも、会社経営者の「道楽」ともいえるイベントに動員された末のものでした。
神輿に乗って現金をばらまく、グループの実質的トップ「森下社長」
北川さんの働いていた会社は株式会社白鵬ビル。ネットカフェのマンボーや、DVD鑑賞「花太郎」「金太郎」の運営を行っています。
会社の登記上の代表とは異なり、その頂点には「森下社長」と呼ばれる人物が実質的経営者として「君臨」しています。
白鳳ビルのだけでなくグループ会社全体を支配する「森下社長」は、毎年年末にかけて、にわかには信じられないようなイベントを行っています。
グループ会社が経営する新宿の「ロボットレストラン」に系列で働く女性従業員を集め、水着を着せて現金の奪い合いをさせるのです。
「森下社長」は神輿に乗って現れ、その上から札束をばらまきます。総額は数千万円にも及ぶのだそうです。互いに押しのけあい、転んだ者を蹴りつけ、引き倒し、エゴと欲望を剥き出しにした闘いが繰り広げられます。蹴り飛ばされ、昏倒する方もいたそうです。北川さんも黒子の格好をさせられ、蹴られてうずくまった女性や、怪我をした女性、意識を失った女性の介助の任に就いたことがあったそうです。会場の人々は、そんな中でもまるで神を崇めるかのように熱狂的に「森下社長」の名前を叫んでいたそうです。
「森下社長」の「ライブ」ステージ設営で重大労災
株式会社2018年6月20日、北川さんはステージの設営に従事していました。
安全確保も不十分な高所での溶接作業をしていた時、乗っていた足場が櫓から離れ転落、左足の踵を粉砕骨折してしまいます。
骨が露出するほどの大怪我であったにもかかわらず、会社は救急車を呼ばせず、労災は使えないと露骨な労災隠しをしました。
当然、北川さんが行っていた「溶接」は彼の本来の業務ではありません。彼がステージを作っていたのは「森下社長」の道楽のためのものでした。
「森下社長」は趣味で大掛かりなライブを定期的に行っており、派手なステージの上で専属バンドの演奏をバックに喉を鳴らすのだそうです。
専属バンドのメンバーは系列会社の従業員ですが、彼らにはプライベートというものがなく、いつでも「森下社長」の歌いたい時、練習したい時に駆けつけることを義務付けられているそうです。こういったライブやイベントの度に従業員がステージ設営に駆り出され、安全配慮も不十分な環境の中、多くの人が重大な労働災害にあっています。社長の道楽のために発生した重大な労働災害、そのことごとくを会社は隠蔽し続けているのです。
強制退院→出勤強要
会社は、重症を負った北川さんに対し、労災を使わない代わりとして、完治までの治療費と休業補償を約束しました。3度のオペを行っての入院中、病院に上司が訪れます。「退院してくれ」「(自宅で)ゆっくり休んでいいから」と北川さんは無理やり退院させられてしまいました。自宅での療養を余儀なくされた北川さんですが、「出勤しないとクビにする」と今度は出勤を強要されてしまいます。会社に言われるがまま、医師に「足を上げてデスクワークならできます」と就業可能を伝え職場に戻ることとなりました。
「もう片方の足も折っちゃえばいいのに」
仕事に復帰させられた北川さんを待っていたのは、謝罪でも励ましの言葉でもなく、上司からの酷いパワハラでした。仕事でパソコンに触らせてもらえず、「もう片方の足も折っちゃえばいいのに」「足を机の上に上げて仕事するのは失礼だ」など心無い言葉を浴びせかけられ、松葉杖で移動中に倒れても見てみないふりをされました。また、立って作業ができないことを、復職に際して予め会社に了解を取っていたにも関わらず、片足だけで立ってカッティング作業(大きなポスターを切る作業)をするよう命じられたこともあったそうです。
労災療養中の解雇
あまりのパワハラに耐えかねた北川さんは、労働基準監督署に行き自力で労災認定を受け、自宅での療養を再開しました。しかし、会社は「出てこなければクビにする」と、労災療養中の北川さんを無理やり解雇したのです。労働基準法では労災療養中の労働者の解雇を明確に禁止しています。法律など歯牙にもかけない会社の態度に北川さんは驚愕しました。また、北川さんは社宅住まいだったため、職を失うことで住む場所も失ってしまいました。会社は一瞬にして北川さんの生活の全てを奪い去ったのです。
人生をメチャクチャにした会社を許さない!
解雇後、療養を続けていた北川さんを更なる悲劇が襲います。薬の飲み合わせによる副作用で極度の高血圧症を発症していたのです。そのため、療養中に急に意識を失い、幾度も病院に運ばれました。今年の8月、高血圧症による頸動脈狭窄症と熱中症により搬送先で生死の境を彷徨い、退院後も左半身に強い痺れが残り車椅子での生活を余儀なくされたのです。自分の人生をメチャクチャにした会社に、北川さんは激しい怒りを抱き闘っています。団体交渉の申し入れと並行し、現在は労災の損害賠償請求等の準備を進めています。
【ご意見は】
株式会社白鳳ビル 代表取締役 久保田典孝
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TEL03-5367-2444 FAX03-5367-9686
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3.介護施設内でデイサービスの利用者にマスク配布すると回答あり
【新型コロナウイルス対策】
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埼玉県内の社会福祉法人に対し、法人の運営する介護施設内で、デイサービスの利用者数十名がマスクなしで同じ部屋の中でデイケアを受けていた事に対し、安全配慮と感染拡大防止の観点から改善を要請しました。
法人から「現在、利用者に対してマスクの配布やマスク着用についての指導を準備しています」との返答があり、次回の団体交渉までに十分な感染対策を行い、事態の改善をすることが約束されました。
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