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アリの一言~再びコロナ対策の与野党協議から木村議員を排除

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日曜日記91・再びコロナ対策の与野党協議から木村議員を排除
2020年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

☆再び新型コロナウイルス対策の与野党協議から木村議員を排除した日本の国会の差別実態

 新型コロナ対策の与野党協議会から、参加を希望した木村英子参院議員(れいわ)が排除された問題については3月23日のブログで書いた。与野党は反省して木村議員の参加を認めるどころか、25日の第2回会合で再び排除した。

 しかもただ排除を繰り返しただけでなく、前回よりもさらに不当・悪質な言動を行った。これは国会という場で、差別が公然と行われ、固定化され、それを与野党(すべての政党)が共謀し、メディアがそろって沈黙(容認)しているという、きわめて重大な問題だ。

 木村議員のブログ(25日)によれば、木村氏は2回目の協議会の前に、立憲民主党の安住淳国対委員長に、「なぜ参加できないのかという理由と障がい者の現状を直接お話ししたい」と面談を申し入れた。これに対し安住氏は、「もう結果は出ているのでお会いできない」と門前払いした。これが立憲民主党国対委員長の姿だ。

 安住氏は24日の野党統一会派の会合で、木村議員を排除したことについて、「全く事実は違う」とし、「れいわを含め所属国会議員が2人の少数会派は協議体の枠組みに加えないのが慣例」と言ったという(27日付産経新聞)。
 木村議員を入れなかったのは障がい者差別ではなく「慣例」で問題ないと言いたいのだろう。

 あきれた言い分だ。これがまさに差別、しかも二重の差別だ。

 第1に、「少数会派は協議体に加えない」という「慣例」をまるで“葵の印籠”のように持ち出すが、これ自体が少数会派に対する明白な差別だ。安住氏にはその認識がまったくない。国会で少数会派を協議の場から締め出し、少数意見を排除して、「立憲民主」とはよくも言ったものだ。

 この安住氏の「慣例」発言に対し、れいわ代表の山本太郎氏は、「一刻も早く政府に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う障害者の窮状を伝えたいだけだ。慣例で少数政党は協議会には入れないということだが、なんの慣例か」と「反論した」(同産経新聞)という。当然の抗議だ。

 第2に、結果、与野党協議の場に障がい者の声が直接届くことが阻まれた。これがまさに障がい者差別だ。なぜそれが認識できないのだろうか。

 木村議員は舩後靖彦議員と連名で、与野党協議会に12項目の「新型コロナウイルス対策についての障害者関連施策の要望」(3月25日付)を文書で提出した。ここには、障がい者の切迫した実情、切実な要望が網羅されている。この要望を木村議員が与野党協議会で直接主張する意味はきわめて大きい。それが「障がい者の声を国政に反映させる」ということではないのか。
 それをあえて阻止・妨害することが、障がい者差別でなくてなんだろう。

 「差別」と認識せず(できず)、「差別ではない」と思いながら(言いながら)、差別をする(続ける)。これほど悪質で危険なことはない。

 山本太郎氏は記者団の質問に答えて「反論」するだけでなく、与野党協議会のメンバーに正式に抗議し、排除撤回を申し入れるべきだ。

 これは自民党と立憲民主党だけの問題ではない。この実態=差別を黙認(容認)しているすべての政党、すべてのメディア、そしてすべての「国民」の問題だ。

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