ぼくの車が通るたびに
町中の犬たちが一斉に
哀しそうな声で吠えはじめる
ぼくが街を歩くたびに
見知らぬ猫たちが
身体を摺り寄せてくる
笑いながら人生を生きたかったと
すべての生き物とおんなじように
たった一度の人生なんだからと
「ぼくは生まれついての放浪者」という
山之口獏の詩句が
ふっと口に上ってくる
ぼくらはみんな
地球の片すを行過ぎる
路上生活者ではなかったのか
ぼくらはみんな
地球という母なる自然の
子供たちではなかったのか
地球という美しい星や
壮大な歴史の一瞬を横切ってゆく
路上生活者ではなかったのか
町中の犬たちが一斉に
哀しそうな声で吠えはじめる
ぼくが街を歩くたびに
見知らぬ猫たちが
身体を摺り寄せてくる
笑いながら人生を生きたかったと
すべての生き物とおんなじように
たった一度の人生なんだからと
「ぼくは生まれついての放浪者」という
山之口獏の詩句が
ふっと口に上ってくる
ぼくらはみんな
地球の片すを行過ぎる
路上生活者ではなかったのか
ぼくらはみんな
地球という母なる自然の
子供たちではなかったのか
地球という美しい星や
壮大な歴史の一瞬を横切ってゆく
路上生活者ではなかったのか