まるでこの列車は
地獄行きの列車かと
ふっと目覚める真昼の車窓
ガタンと揺れるたびに
時給千円の十数時間の仕事で
くたくたに疲れ切った身体が
座席から放り出されそうになる
快速や特急を待っている
列車のドアからは
腋臭のような都会の熱風
各駅停車のガラガラ列車に
どこからか流れてくるレゲエと
高校生カップルのひそひそ声
まるでこの列車は
地獄から生還の列車だなと見上げたら
はるかにとおい真昼の半月
地獄行きの列車かと
ふっと目覚める真昼の車窓
ガタンと揺れるたびに
時給千円の十数時間の仕事で
くたくたに疲れ切った身体が
座席から放り出されそうになる
快速や特急を待っている
列車のドアからは
腋臭のような都会の熱風
各駅停車のガラガラ列車に
どこからか流れてくるレゲエと
高校生カップルのひそひそ声
まるでこの列車は
地獄から生還の列車だなと見上げたら
はるかにとおい真昼の半月