疲れ果ててしまったせいなのか
それとも日没を恐れて
下山路を駆け通しだったせいか
真っ暗な谷底へと足を踏み外してしまった
後ろ指を差されたこのまま
死んでしまわねばならないのだろうかと
血まみれで見上げていた漆黒の狭い空
しばらくして川下から
遠い街の灯がまたたきだし
星がひとつまたひとつまたひとつ
いよいよ高まりゆく川音の中で
無事に生き延びられたら
きみに告げたかったただひとつの言葉が
あったんだと気づく
この世で遣り残した
ただひとつの事が
あったんだと気づく
それとも日没を恐れて
下山路を駆け通しだったせいか
真っ暗な谷底へと足を踏み外してしまった
後ろ指を差されたこのまま
死んでしまわねばならないのだろうかと
血まみれで見上げていた漆黒の狭い空
しばらくして川下から
遠い街の灯がまたたきだし
星がひとつまたひとつまたひとつ
いよいよ高まりゆく川音の中で
無事に生き延びられたら
きみに告げたかったただひとつの言葉が
あったんだと気づく
この世で遣り残した
ただひとつの事が
あったんだと気づく