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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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詩  転落

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疲れ果ててしまったせいなのか
それとも日没を恐れて
下山路を駆け通しだったせいか
真っ暗な谷底へと足を踏み外してしまった

後ろ指を差されたこのまま
死んでしまわねばならないのだろうかと
血まみれで見上げていた漆黒の狭い空

しばらくして川下から
遠い街の灯がまたたきだし
星がひとつまたひとつまたひとつ

いよいよ高まりゆく川音の中で
無事に生き延びられたら
きみに告げたかったただひとつの言葉が
あったんだと気づく

この世で遣り残した
ただひとつの事が
あったんだと気づく

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