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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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詩 夕焼けの空のしたで

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遠く海を望む山峡に
ワイングラスみたいな三日月が
ゆるゆると昇ってきた

絵の具すべてをぶちまけた夕焼けの下では
還る場所がない孤児なこころと
明日にも死んでゆく諦らめとが
交差するカオスへの入り口になる

生活に追われるばかりだった日々に
ギターを弾くことも
君のために作った唄もみんな
すべて忘れてしまった

死者の想い出で一杯になりながら  
すべてをぶちまけて
粉々になってしまいそうな
ぼくの脆いワイングラス

号泣こそが夕焼けに相応しいというのに
泣くすべももう
とうの昔に忘れてしまった

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