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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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アルチュール・ランボー  『地獄の季節』より

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戟叉の一撃
火の雫
いいとも、けっこうさ

もう一度
探しだそう
永遠を

それはきらめく太陽と海

待ちわびた魂よ
ともにつぶやこう
空しい夜と
烈火の昼の
せつない思いを!
            (アルチュール・ランボー『地獄の季節』より)


*高校時代にランボーのこの詩を読んで以来、まるで燦然と輝く北極星だった。
初期の彼の詩にも素晴らしい詩が多い。でも無理は禁物だ。ランボーみたいに墓場へ急ぐ競争をしたってしょうがない。
むしろ正岡子規のような諦観こそ我々日本人に欠けているものに違いない。
《余は今まで禅宗のいわゆる悟りという事を誤解していた。
悟りという事はいかなる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで、悟りという事はいかなる場合にも平気で生きて居る事であった》

人間は間違いが多く、妥協し汚辱にまみれながら生きてゆかねばならぬ時も多いが・・
「正義はつねに永遠に美しく清らかなものである」(ビクトル・ユーゴー)
一兆円の利権に目がくらんで瓦礫を日本中に運んで放射能をばら撒くな!
福島の子供たちでもうこれ以上人体実験しないで安全な地へと運べ!
加害東電て被害者からの賠償請求を査定するという不正義をもう止めろ!
水俣病の後のように、賠償だけをやる特別委員会を作ればすむ話しだ・・

*沖縄の放浪詩人山之口貘の自伝的詩『生活の柄ー高田渡』はー『ここ』
彼と彼の友人だった金子光晴同様に関東大震災後に詩人となったののが宮沢賢治だった(↓の彼らの詩参照を)。
小熊秀雄ほではないが、明治末の大逆事件に反対の石川啄木を受け継ぐ反戦的詩人たちだった。
賢治の詩や童話には革命についての作品(「オッペルと象」「ビジテリアン大祭」や多くの詩)や、軍隊を皮肉ったり(「バナナン大将」)や、戦争の空しさ(「カラスの北斗七星」)や、詩「鼓者」のように国を奪われて異国をさすらう朝鮮の人々への哀切な詩も。
山之口貘は『紙の上』を読めば、その反戦の意思の強さは明らか。

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