寺山修司の歌はいつだって
カモメを連想させる
砂の無い砂時計である蒼穹のあわいを
ただ一羽逃亡し続けるカモメ
子供の頃ときどき
散弾銃を持って浜辺へ
カモメを撃ちにいった
いちどだって
そんな間抜けなカモメは見つからなかったけど
重力に抗いつづける
たったひとつの生き物カモメ
ぼくのただひとつの憧れの対象
憎しみの対象でもあったカモメ
そして誰もが
好きなものや
憎んでいるものについてしか
歌うことができない
カモメを連想させる
砂の無い砂時計である蒼穹のあわいを
ただ一羽逃亡し続けるカモメ
子供の頃ときどき
散弾銃を持って浜辺へ
カモメを撃ちにいった
いちどだって
そんな間抜けなカモメは見つからなかったけど
重力に抗いつづける
たったひとつの生き物カモメ
ぼくのただひとつの憧れの対象
憎しみの対象でもあったカモメ
そして誰もが
好きなものや
憎んでいるものについてしか
歌うことができない