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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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新しく引っ越した町にはなんでもあり飽きることがなかった

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 新しく引っ越した町にはなんでもあり飽きることがなかった。田圃と畑が延々と広がり、磯の香が吹く浜には、干した網の傍らに漁船が無造作に砂の上に。
温泉地にも大都市にも近いので職人や勤め人も多かった。書店と映画館と温泉プールは初体験で、もちろん海や海で採れるウニや海鼠や様々な魚貝類も…

ぼくのその頃の日課といえば、鶏の餌やりと、学校から帰ってから愛犬の散歩を兼ねてのウサギ用の草採りだった。
その小学校の裏庭のジャングルジムに愛犬を繋いで、その一番上に腰掛けて、海へと落ちゆく夕陽を眺めるのが好きだった。

休みになると、アイヌ語辞典や語源の詳しい町の地名一覧本を持って、町中をあてもなく歩くか、、お金がある時には温泉プールで一日泳いだり、、
夏になると、「スタンド・バイ・ミー」にたいに、延々と線路の上を歩いて、ウニや海鼠やアワビやシュリ貝という巨大な黒い貝が好きなだけ採れる岩場で一日中潜っては焚き火の上で焼いて食べたりだった

その町には、あらゆる階層の人々がおり、あらゆる職業の人々がいた、日本でも珍しい町だった。
一次産業の農民は東北諸藩からの元藩士というのが多かった。漁民は日本全国からの流れ者的な人々が・・工場労働者や鉱山や温泉での仕事や建設業も。
特筆すべきなのは、かなり有名な観光地も近かったのでサービス業関係が多かった。

ぼくのその町での唯一の知り合いが売春宿の主人だったし(祖母の知り合い)、暴力団関係者子弟もアイヌの子弟同様に、たいがいのクラスに一人はいた

◆都心の真ん中に米軍基地があることに憤りを覚えます。東京1区港区にありますが、都民でも、米軍基地が東京の真ん中にあることを知らない人がいます。福生 や立川だけだと思っているようです。六本木に日本人立ち入り禁止区域があるのです。許せません。出て行ってほしい

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