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いまは流木の上に腰掛けて
海と空とを見飽きることがない

春の嵐だとなおいいのだが
この反骨者の敗残者には

海一面には過去からの漂流物や
未来からの見えないボトルメールが

もうどこを探してもない磯の香りを
懐かしんでいる自分がいる

絶望の旅路にもいつか終りが来るだろう
たとえ放射能まみれだろうともいい
磯の香を胸一杯吸い込んで死にたいだけ

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