最新の詩　　愛がすべて

誰にもたったひとつだけの命があるから
誰もがたったひとつの図書館のように生きてきた
愛もまた戻ることのできない始まりへの記憶だから
すべての命は始原へと通している

死以外は笑い飛ばすしかないさ
死だけは屹立している大文字になる
だから愛がすべてさ
愛だけがいつも生きる価値

卑怯者はいつだって卑怯者の肩を持つから
殺す者は誰であろうと
国家だろうと子供だろうと
決して許してはならない

愛がすべてさ
愛のない生き物は生きていても仕方ない
殺すしか考えない者も
せせら笑うだけの傍観者も有害なだけ