Quantcast
Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5481

 「てんさぐの花」(てぃんさぐぬ花)鳳仙花のことで、その花は「うりずん」

$
0
0
ー沖縄の友人の話しでは、米軍犯罪(強姦~交通事故)ほとんどは、基地に逃げ込むとうやむやに… 強姦期待で沖縄へという米軍人も多く、その友人の家も面白半分に米軍ヘリ機銃掃射とか… 警察署に山積の膨大な被害者調書は次々と燃やされ…


雨に濡れそぼりながら歩いてきた
心地いい真夏の夜勤帰り
沖縄女性歌手の歌を聴きながらうつらうつら

沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」は初耳だった
いつもどうして花の歌ばかり好きになるのかはしらない
「ゆうなの花」も 「芭蕉布」も…

在沖米軍犯罪のほとんどは沖縄の泣き寝入り
明治まで独立国の沖縄には
美しい珊瑚の海浜が延々とつづき
それらは本土観光資本に破壊され放題にされた

米軍基地を一夜占拠したという闘いや
「いのちどう宝」といういのちの原点への信仰を
決して健忘症の日本人のようにはせす
忘却へとは逃げ込まない沖縄人のすがすがしさ

爪を染める花を歌ったという
「てんさぐの花」(鳳仙花)は
爪を染めるその花のように
親の教えも心に染め付けなさいというささやき

大城さんという若手歌手の
「アカシアの雨が止むとき」を聞きながら雨を見上げると
先日読んだばかりの本がふっと蘇る

沖縄で新聞記者になったばかりの若者が
初めての挨拶まわりで訪れた警察署で
じき定年退職の刑事に呼びだされて警察署裏へ

その老刑事が警察署の裏庭で
山となった証拠や写真を燃やしていた
沖縄の性犯罪被害者たちの
山と積み上げられた被害写真や証拠書類
から立ち昇る炎に立ち尽くす二人のオキナンチュー

「どうして燃やしてしまうんですか?」と聴く若者に
大粒の涙をこぼしながら
その皺まみれの老刑事がぽつり呟く
「この無念さを、君にも覚えておいて欲しかった」

戦後日本人の代わりに戦争ばかりやらされた韓国人が
米国文化に憧れながら米国人を憎むのも
そんな風なんだろう
臭いものに蓋するのに慣れた日本人は
その役割をずっと沖縄人たちに任せっぱなし


 注:「てんさぐの花」(てぃんさぐぬ花)
沖縄民謡 江戸時代(1603-1867)明治以前
ー「てんさぐ」は鳳仙花のことで、その花は「うりずん」とも呼ばれ,沖縄で最も過しやすい4~5月に咲くのだとか。この花びらを女の子は,石ころでつぶして木の葉にくるんで指先に巻いて一晩寝ると天然のマニュキュアができ,遊んでいたとか。
歌詞の内容は,鳳仙花の花は爪に染め,親の教えは心に深く染めなさい,という祖先崇拝の習慣の根強い沖縄社会を歌。8・8・8・6の30文字による伝統的な琉球形式などから旧王朝(1429-1609)があった那覇市首里あたりが発祥の地といわれている。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5481

Trending Articles