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最近の詩 さらば

見上げたって
到底見えないけれど
確かに存在している昼間の星々

失われてしまった
夢の総量をまたふたたび
快復させようとする夜の星々

農薬や毒や人権侵害で
すっかり涙もろくなってしまったぼくら
米国からの狂牛病の肉を食べ過すぎたせいなのか
あまりにも否定され差別されたせいなのか
脳味噌が液状化しつつあるぼくら

いつも人体実験だった学校給食やコンビニ弁当
偽装だらけの低国官僚システムの向こうには
札束を数えることに倦むことのない
銀行員や企業官僚たちの後ろ姿

もはやぼくらの文明の
すべての醜悪さに
おさらばする季節が
やってきたのに違いない

カプカプと今日もまた
疲れだけの一日が終る
人生など好きなように
塗ったくればいいだけの話しなのに

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