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最新の詩(1)  線路

ほんとうは海に行きたいのだが
交通費さえもままならないので
歩いて数分の線路を見物にゆく

夕闇に紛れ込みながら
まだ熱い晩夏の線路に耳を当てると
子供時代の憧れがまだかすかに
潮騒のように聞こえる

海からの濡れた素足で
焼けついた線路を踏みしめながら
夕日を背にした少年がいつも
心の奥底に棲んで歓声を上げてる

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