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Channel: 詩人PIKKIのひとこと日記&詩
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古い詩(3) 水のなかのナイフ

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ぼくの好きなものは
生まれついて以来まるで変わらない
キラキラ光る物が大好きだ
たとえば血が滴るナイフ
非情で危険な香りのする小さなナイフ

ぼくにもずっと
どうしても手放せないナイフがあった
暮れなずむ街角でひとり
迷子になるたびにいつも
壊れそうなほど強く握り締めながら

きみからプレゼントされた赤く耀く万能ナイフ
芸術とは無縁のスイス国旗の刻まれたナイフ
その赤と白とは磨耗しまいがちなぼくの
いつもしんやりする旅立ち前には
胸ポケットを何度も何度も確かめる
まるで刺殺に向かう殺人者のように微笑みながら

このナイフで
なんどお祝いのビールの栓を抜いたろう
淋しさのために冷え切ったワインの栓を開けたろう
飢えきっては何度 震えながら
大好きな烏賊の缶詰を開けたろう

山小屋で汗だくの衣服を脱ぎ
赤々燃える薪ストーブの前で素裸で
火に手をかざしながら微笑み
きみを想いながら眠れなかった夜にも

病室のきみを見舞った時にも
ポケットから厳かにナイフを取り出して
真っ赤な林檎を片手に微笑み合いながら
「最後まで皮を切らずにむけるんだ」

きみの死からもう十年も経つのに
いよいよ赤く色褪せることのないナイフ
きらり きらきら
水の中のナイフみたいな
きみの思い出でいっぱいのナイフ

 

百数十トンの溶融燃料塊(デブリ)が、地下深く沈んでいって岩盤に至ると岩盤が中性子反射板となって臨界状況が増幅し、最悪は核分裂反応を引き起こし(核爆発し)、破局的な噴火になる。(飯山一郎)

米や一企業がストロンチウム検査をしているのに、何故、政府や東電は検査をしないのかしら?東電は事故を起こした責任を取り全国で全ての核種を検査すべきです。 アメリカ政府が発表したストロンチウムの汚染地図 -

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