居場所がない
路上生活者への襲撃を繰り返す若者たちも
ゴミ溜めにそぼ降る雨さえも
薄汚れた大人たちの模倣も
達観するしかない人生も
ぼくらの劣等遺伝子さえも模倣まみれなので
それもこれも戦前と同じ
これからの戦中戦後ではさら劣等化を繰り返し
地獄ばかりが拡大再生産される
殺すために作られた軍隊や刑務所や捕虜収容所で
リンチと屠殺とが際限もなく繰り返される
理由もわからないままに屠殺されてゆく
人間誰しも
「人間の屑」と呼ばれることもあろうが
この世界にたった一つしかない塵ためとして生きるしかない
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最新の詩 居場所がない(要推敲)
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